ひたすらのんびり湯に浸かる楽しみに加えて絶景ははずせない、料理がおいしくなくちゃイヤ、素敵な調度品を愛でたいなど宿に求める優先順位は十人十色。

 旅のプランを立てるときにも到着してからも思い描いた気分にぴったりの温泉宿へ。


元祖「おひとりさま歓迎」の癒やしの湯宿

●心身浄化 × 養生館はるのひかり[神奈川・箱根湯本温泉]

 かつて旅人たちが行き交った箱根旧街道沿いに、茅葺き屋根の母屋が静かに佇む。大正時代、旧財閥の重鎮が別邸として構えた館を改装したこの宿では、時の流れがいつもよりゆるやかに感じられる。

 「養生館はるのひかり」は腸と脳が相互に影響し合う「腸脳相関」の考え方をベースにした滞在ができる。

 腸が整えばストレスが軽減し、精神の安定にもつながるという理論に基づき、自律神経に働きかける温度帯の異なる温泉と、腸内環境を整える養生食を組み合わせた。

 支配人の米山雄二郎さん自ら、畑を耕して無農薬で野菜を育て、微生物の力を生かした麴調味料を手作りする。

 生命力あふれる食材を使った料理を味わい、やわらかな湯に浸かれば、体の中の悪いものがスッと抜けていくよう。

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CREA Due 2026年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。