新しいことに常に挑戦し続けたい

――30歳を迎える今年、帝国劇場という大舞台に立たれる加藤さんですが、今後の目標のようなものはありますか?

 帝劇はお客さんとして行く場所だと思っていたので、まさか自分が立てるとは思いもしませんでした。今でも、あの舞台に立っている自分の姿が想像できません。先輩たちによれば「帝劇には魔物がいる」と言われているようですが、それぐらいの覚悟がないかぎり立てない場所なんだと思います。だから、そこで恥ずかしくない芝居をしたいですね。今後の目標は変わらず、新しいことに常に挑戦し続けたいということ。あと、もっと海外でもライブや芝居をやりたいと思います。言うのはタダなんで、夢は大きく持ちたいです(笑)。

――10代の終わりにザ・ベイビースターズの「去りゆく君へ」を聴いて、“人が変わるきっかけになるような存在になりたい”と思われたと最初にお聞きしましたが、10年経った今、加藤さん自身がそのような存在になったと思いますか?

 そんなに偉そうなことは言えないですが、お手紙だったり、コメントをいただくなかで、「自分のなかでこういうことが変わりました」というのを見たり聞いたりすると、少なからず自分も誰かの役に立っているんだ、と思えますね。そういうところで、今、自分が生きる意味を感じたりもします。

加藤和樹(かとうかずき)1984年10月7日生まれ。愛知県出身。俳優としてミュージカル「テニスの王子様」、翻訳劇「罠」、ドラマ「ホタルノヒカリ」などで活躍。一方、2006年にミュージシャン・デビューを果たし、日本武道館のほか、韓国・台湾でもライブを行うなど、精力的に活動。13年から14年にかけては「音楽劇 千本桜」「オセロ」「ロミオ&ジュリエット」「真田十勇士」などの舞台に出演している。また、4月7日より放送の深夜TVドラマ「乾杯戦士・アフターV」(外部サイト)にも出演。

<コンサート情報>
Kazuki Kato LIVE”GIG” TOUR 2014~SING a SONG FIGHTER~
6月6日(金)松山サロンキティ
6月7日(土)福岡BEAT STATION
6月8日(日)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
6月10日(火)梅田クラブクアトロ
6月11日(水)金沢AZ
6月13日(金)仙台CLUB JUNKBOX
6月15日(日)札幌cube garden
6月18日(水)柏PALOOZA
6月20日(金)Zepp DiverCity TOKYO
6月22日(日)名古屋ダイアモンドホール
※チケットぴあ、ローソン、イープラスでチケット発売中

<衣装協力>
TOM REBL 03-6666-4321
SHELLAC(SHELLAC PRESS ROOM) 03-5724-5687

Photo by Leslie Kee

『レディ・ベス』
16世紀イギリス。ヘンリー8世の王女として生まれたレディ・ベス(平野綾・花總まりWキャスト)は、母が反逆罪で処刑されたため、家庭教師ロジャーらとハートフォードシャーで暮らしていた。ある日、彼女は吟遊詩人ロビン・ブレイク(加藤和樹・山崎育三郎 Wキャスト)に出会い、心魅かれるように。
http://www.tohostage.com/ladybess/
4月13日(日)~5月24日(土)帝国劇場にて上演(4月11日(金)・12日(土)にプレビュー公演あり)
7月19日(土)~8月3日(日)梅田芸術劇場メインホール(大阪)にて上演
8月10日(日)~9月7日(日)博多座(福岡)にて上演
9月13日(土)~24日(水)中日劇場(愛知)にて上演

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

 

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2014.03.21(金)
文=くれい響
撮影=山元茂樹
スタイリング=立山功