渡辺あゆの人気コミックを実写化した青春恋愛コメディ『L・DK』で“王子”と呼ばれる校内一のイケメン・柊聖を演じた山崎賢人。劇中、剛力彩芽演じるヒロインのハートを奪った19歳の注目株に接近!
サッカー少年、原宿でスカウトされる
――小学2年から中学3年までサッカークラブに入っていたことから、将来はサッカー選手やサッカー関連の仕事に就きたいと思われていたそうですね?
はい。サッカーを始めたきっかけは小2のとき、父親から何かスポーツをした方がいいと勧められて、地元のサッカークラブの体験に行ったんです。学校の友達がたくさんいたことも入会した理由ですが、その後にレギュラーになったり、チームプレイの素晴らしさを知ることで、サッカーがどんどん好きになっていきました。中学に上がった頃には、将来はサッカー選手になりたい、もしくはコーチなど、サッカーに関連した仕事をしたいと思うようになっていました。
――その後、中学3年のときに、原宿・竹下通りでスカウトされますが、俳優への憧れみたいなものは?
原宿でスカウトされた頃は、映画館に行ってまで映画を観ることはほとんどなかったですし、TVドラマも家族と一緒に見る程度で、芸能界に憧れがあったわけではありません。この業界のこともよく分からなかったのですが、声をかけてくれた事務所の方がいい人ばかりで、サッカーと両立しながら仕事ができるのであれば……ということで事務所に入りました。中学から高校に上がる節目ということで、何か新しいことを始めてみたいという気持ちもありました。
――最終的にサッカー選手の夢を諦めることになりますが、葛藤のようなものはあったのでしょうか?
いろいろなオーディションを受けて、最初にローティーン雑誌(「ピチレモン」)のメンズモデルの仕事をいただけたのですが、だからと言ってサッカーを止めることは寂しかったですし、葛藤もありました。でも、どちらも中途半端にやることはいけないと思ったし、サッカーのコーチにも言われました。ただ、その頃ちょうど腰をケガしてしまっていたこともあり、この業界でやっていこうと思うようになりました。
2014.04.11(金)
文=くれい響
撮影=深野未季