初めてのイケメン役に挑んだ最新映画

――最新映画『L・DK』は人気少女マンガが原作であると同時に、“王子”と呼ばれるイケメン・柊聖を演じたわけですが、プレッシャーのようなものはありましたか?

 今まで僕はイケメンと称されるような役は演じたことがなかったので、プレッシャーはとにかくスゴかったです。だから、原作を徹底的に読み込みました。それで柊聖の動きとか手の仕草とか立ち方、歩き方まで、盗めるものはすべて盗もうと思ったんです。別にカッコつけてないのにカッコよく見えなければならなかったので、できるだけ柊聖に髪型も近づけるために髪を伸ばしたり、筋トレして身体も鍛えました。

――山崎さんの高校時代は通信制だったとのことですが、共演された剛力彩芽さんとの校内や横浜でのデートシーンの撮影はいかがでしたか? また、完成した作品をご覧になった感想も教えてください。

 楽しかったです(笑)。廊下でカギを渡すシーンとか、すれ違うシーンとか、2人だけで秘密を共有する感じとか(笑)。僕は通信だったこともあって、制服デートもしたことがなかったし、2人で手を繋ぐことだけでも新鮮でした。最初観たときは恥ずかしかったですけれど(笑)。それに、恋愛の楽しさやせつなさがストレートに伝わってきて、青春って感じがしました。演じながらも思いましたけれど、僕も恋愛したい、同居したいと思いましたね。

――本作に主演されたことで、意識的な変化はありましたか?

『L・DK』の内容じゃないですが、もっと人に伝えたい気持ちが強まりました。映画は作っただけでは、誰にも伝わらないと思うんです。だから作品に対する責任感みたいなものも強まりました。演技に対する自信はなかなかつきませんが……。

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2014.04.11(金)
文=くれい響
撮影=深野未季