刺激で筋肉を活性化させる

 原さんが勧めてくれたのは、イラストの3つのライン。

 なお、オンラインで教わった時のパソコン画像を使用しているので、画質が悪いのはご了承ください。

 まずは、①のラインから。

 ①は小鼻の横から頬骨の下を通って、歯を食いしばった時に固くなる筋肉までのラインです。

 頬骨の下を刺激するのは、原さんだけでなく、複数のエステティシャンからも勧められました。ちなみに、実際の施術で、頬骨の下を刺激すると、痛みを訴える人が多いとか。

「老廃物がつまっていると、痛く感じるんです。頬の筋肉をあまり使っていない方が多いということなのでしょう。たるみ改善のためにもしっかりとほぐして、柔らかく、動かしやすい筋肉にしておきましょう」(取材したエステティシャン)

 なお、触った時に顔の肉が固いと感じた人は、人差し指だけでなく、中指と2本使いにしたり、人差し指の第2関節を使ったりしてもいいとか。自分で行いやすいように指を使うのがポイントです。

 続いて②のラインの前に、③のラインから紹介します。

 ③は目の周りの骨に沿って刺激するラインで、最後にこめかみを押します。

「側頭部の筋肉が協力してくれているようなイメージで押すのが大事です」(原さん)

 ここは眼精疲労に効くとされている箇所なので、眼精疲労からくるクマやたるみの解消を狙えます。

 まずは目の下側、目頭、黒目の下、目尻と押し、最後にこめかみを押します。まぶたの上も、「眉の骨」に沿って、眉頭から眉尻付近までを刺激し、最後にこめかみを押します。

 なお、眉の骨を刺激する時は、親指を使って、頭の重さを利用すると行いやすいです。

 顔が間延びしていない人は、「指押し」はここまででOK。

 ですが、私のように顔が間延びしている人は、「①と③の間にもう1つ、②のライン加えるといいですよ」と、原さん。

 では、ここまでを、最初から実践しながら見ていきましょう。

実践編

 始める前に、耳下のリンパ節を親指で刺激します。

 つづいて、指を使って顔を押していきます。

1. 小鼻の横から頬骨の下を通って、歯を食いしばった時に固くなる筋肉まで4カ所を指で押す。

2. ①と③の中間の②のラインを4カ所程度指で押す。なお、固いところは、関節を使ってぐりぐりしながらほぐしても。

3. 目の下の骨に沿って、3カ所を押し、最後にこめかみを押す。

 その後、眉頭から眉の骨に沿って眉尻まで3カ所を押し、さらにこめかみを押す。

 最後に、もう一度、耳下のリンパ節を押して終了。

 かなり顔がスッキリしたと感じるのではないでしょうか?

 押すだけで、顔のたるみを解消できるとは意外ですが、でもそれだけ顔には動かしていない(=意識していない)筋肉があるということでしょう。

 指や関節を上手に使って、顔の筋肉が持つポテンシャルを掘り起こしていきましょう!

今回教えてくれたのは……

●ハリアップ

https://www.liu-method.com/

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2023.07.30(日)
文・撮影=にらさわあきこ