「経血の色」に、年齢や体調は関係している？
経血の色にも個人差はあるけれど、生理の始まりは鮮やかな赤い経血で量も多く、生理が終わりに近づくにつれ、茶色っぽい少量の経血になる人が多いのではないだろうか？
「経血は空気に触れると酸化して、茶色っぽくなります。生理の始まり頃は子宮から排出された直後で鮮やかな赤色をしていますが、終了間際になると膣の中に滞留していた経血が押し出されてくるため、酸化して茶色っぽく見えるんですね」
個人的に40代を越えた頃から、経血が昔ほど色が鮮やかでなくなった気がしていたけれど……？ これは経血の量自体が減って、排出までに時間がかかっているのかもしれない。
「子宮内膜は月に一度“作られては剥がれ落ちる”というサイクルを繰り返しています。年齢を重ねた分、古くなるわけではないんですね。時々白っぽい、ゼラチンのような内膜組織が混ざることがありますが、“鮮血だからOK、茶色いからダメ”ということはありません」
経血の状態を普段から意識するようにして、なにか違和感を覚えた場合には、婦人科を受診してみよう。
●お話を聞いたのは……
福山千代子
MET BEAUTY CLINIC院長
日本産科婦人科学会専門医。生理のトラブルや更年期障害など、あらゆる世代の女性の悩みに、20年以上真摯に向き合っている。親身なカウンセリングで、多様化する女性の悩みに合わせ、ホルモン補充療法、漢方薬処方、点滴などさまざまな角度から治療法を提案。
MET BEAUTY CLINIC
東京都港区南青山5丁目11番9号 レキシントン青山2階
電話 0120-776-123
診療時間 10:00～19:00 年中無休(年末年始除く) ※婦人科は水・土休診
https://www.met-beautyclinic.jp/
Column
私たちの体を守りケアする
フェム・ヘルス研究室
女性の心身の仕組みを理解して、快適に暮らすめための連載。「フェムテック」アイテムの紹介をはじめ、PMS、月経、更年期などの女性のしんどさを和らげて、生活の質を上げる方法を考えます。
2022.04.22(金)
文＝宇野ナミコ
