海外への渡航が難しい今、せめて各国の味で旅気分を味わいたいもの。そこで、マレーシア通の古川音さんに簡単にできるマレーシアごはんのレシピを教えていただきました!
正真正銘のマレーシア料理「サンバル・イカンビリス」は、食べてみると、まるで煮干しのピリ辛佃煮。和食といってもいいほど、日本の食卓になじむ味です。
作り置きできる煮干しの惣菜
日本のスーパーで買える食材でマレーシアの味を再現。玉ねぎの甘みに、香ばしい煮干し。白いご飯にも、お酒のつまみにも合う味です。使う食材が多いのですが、それさえ揃えれば、あとは簡単。
■材料 作りやすい量(調理時間20分)
・煮干し:80g
・玉ねぎ:1/2個 薄切り
・ナンプラー:小さじ1/2
・チリパウダー:小さじ2
・スイートチリソース:大さじ2
・レモン汁:大さじ1.5~2
・砂糖:小さじ2
・塩:小さじ1/2
・パプリカパウダー(あれば):小さじ1と1/2
・サラダ油:大さじ2
■作り方
(1) 煮干しをサラダ油でカラリと素揚げにする。少量の油で構わないので、がんばって揚げよう。香ばしさがグッと増します。
(2) 別のフライパンにサラダ油を入れ、玉ねぎを炒める。しんなりしたら、残りの調味料を全部加えて、パウダースパイスの粉っぽさがなくなるまで、焦がさないようにじっくり炒める。油は(1)の揚げ油を使うとコクが出ておいしい。
(3) (1)の煮干しを加えて、全体をからめたら、できあがり。
さて、この「サンバル・イカンビリス」があれば、マレーシア料理の代表格「ナシレマッ」も簡単に作れます! この場合、ナシレマッの特徴であるご飯は、炊飯器で炊きましょう。3合の米(タイ米がベター)と3合の目盛りまで水を入れたら、ココナッツミルク140ミリリットル、塩ひとつまみ、生姜スライス2枚を加えて、スイッチオン。
炊きあがったら、ココナッツミルクが白く分離しているので、よく混ぜて。皿にご飯を盛り、サンバル・イカンビリス、ゆで卵、きゅうり、ピーナッツを添えればできあがり。ナシレマッに興味がある方はぜひお試しを。
ちなみにわが家では、普通の白いご飯とみそ汁に合わせています。
Column
マレーシアごはん偏愛主義!
現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。
2020.05.30(土)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)