海外への渡航が難しい今、せめて各国の味で旅気分を味わいたいもの。そこで、マレーシア通の古川音さんに簡単にできるマレーシアごはんのレシピを教えていただきました!
マレーシアで人気のお菓子、バナナケーキ。完熟バナナを使い、濃厚な甘い香りが特徴。食感はしっとりタイプです。
リピート必須。簡単に作れるバナナケーキ
![外側はカリッと香ばしく、中はしっとり。レシピはジジさんに教えてもらいました。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/b/-/img_eb848c270ad6e62c2a5702ef2e41f1b488176.jpg)
実は私、工程の多いお菓子作りは失敗が多くて……。でも、このバナナケーキは泡だて器を使わない簡単レシピで、こんな私でもおいしく作れます。
![おもな材料は、バナナ、卵、サラダ油、ベーキングパウダー、重曹、小麦粉、砂糖。バナナは茶色の斑点が出るくらい完熟したものがいい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/-/img_caca6260f56cc08a078fdf066831b2ae134998.jpg)
■材料 パウンドケーキ型 20センチ程度(調理時間90分)
・小麦粉:200グラム
・ベーキングパウダー:小さじ1と1/2
・重曹:小さじ1
・塩:ひとつまみ
・バター:適量
[A]
・完熟バナナ:4本 ※サイズはお好み。大きいものを使うと、よりしっとりする
・砂糖:100グラム
・卵:3個
・サラダ油:150グラム
・ヨーグルト:大さじ1
・レモン汁:大さじ1
■作り方
(1) バナナを適度にカットしたら、[A]の材料をすべてミキサーに入れ、ペースト状にして、大きめのボウルにうつす。
![バナナがなめらかなペースト状になるまで。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/8/-/img_88ec03577913fd5954231900c6aa99d950501.jpg)
![大きめのボウルにうつす。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/f/-/img_8f4a3367e41dfac005c58ccdae22aff777879.jpg)
(2) 別のボウルで小麦粉、ベーキングパウダー、重曹、塩を混ぜたら、ふるいにかける。この粉を(1)のボウルに少しずつ加え、ゴムべらを使って、さっくり混ぜる。
![ゴムべらで“の”の字を書くようにやさしく動かす。すると、粉の粒が徐々に小さく分かれていき、生地になじんでいく。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/4/-/img_a4772e70e15842b231b7179db7f7170b109146.jpg)
(3) 全体が混ざったら、バターを塗った型に流し入れる。
![型をトントンと軽くテーブルに落として空気を抜く。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/e/-/img_7e4335e43801649a07b9f0546f71dbeb55528.jpg)
(4) 170℃のオーブンで40分。140℃に下げて、さらに30分ほど焼けば、できあがり。
![日持ちは冷蔵庫で1週間程度。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/a/-/img_aa7794d27c2d8dede4fde1578b951d83118922.jpg)
このバナナケーキ、マレー半島の南部に位置するマラッカが、ポルトガルやオランダの植民地下にあった時代にうまれたもので、つまり、西洋菓子由来のスイーツ。
それがバナナ原産の地でもある、バナナ天国のマレーシアで定着したようです。
ちなみに、庭にバナナの木がある友人いわく、収穫期は家族だけでは食べきれないほどたくさん実るので、近所のモスクに寄付していたそう。
型を変えれば、カップケーキにもなります。
![マレーシアで人気の甘い練乳入りミルクティー「テタレ」を合わせてみては。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/-/img_729d9688a556dd11f653b8d6a4e635f592514.jpg)
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
マレーシアごはん偏愛主義!
現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。
2020.05.31(日)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)