今は見たことのない道を歩いている

――一躍、世間から注目される存在になりましたが、この反応をどう捉えていますか?

 台本を読んで、面白いキャラだったので、「ちょっとはお茶の間の話題になるかもしれないかも?」と思っていましたが、ここまでなるとは! 驚きました。それは俺を名指しで起用してくれた演出家さんも言っていましたね。

 視聴者の方も「番長ロス」みたいなことにもなっていて、めちゃめちゃ嬉しいです。ただ、今まで同じ道をぐるぐる歩いてきた自分にとって、バラエティ番組に出演させてもらったり、こういうインタビューを受けたり、まったく見たことのない道を歩いているようで、毎日がホント楽しいです。

――具体的に、今後どのような作品に出演したいですか? また、憧れの先輩などはいますか?

 とても日本らしい作品、たとえば時代劇をやりたいです。別にチャンバラがなくても、落語みたいに会話で魅せる作品にも憧れます。

 下の世代ですが、山田裕貴くんや村上虹郎くんは凄い俳優だと思うし、池松壮亮くんのあの年代で出せる雰囲気とか俺には絶対ムリだと思うんですよ。そんななかで、断然スゴいと思うし、個人的に好きなのが劇団「はえぎわ」の町田水城さん。水城さんにはなれないけれど、これからも目標にして頑張っていきたいと思います。

2019.12.06(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=山崎惠子