吉沢 亮が語る
“声優の技巧”とは?

 数多くのテレビドラマや映画、舞台にいたるまで幅広く活躍するイケメン俳優。

 現在公開中の映画『空の青さを知る人よ』では声優にも初挑戦した吉沢 亮さん。

 声優としての演技の難しさや、仲の良い共演者との交流について語っていただきました。

 CREA WEBでは、CREA11月号掲載中のインタビューの一部を大公開!


 アニメ映画『空の青さを知る人よ』(空青)で声優に初挑戦するにあたって、吉沢 亮さんは“声優の技巧”についてこう考えた。

「もともとアニメは好きでしたが、声優をやるために色々なアニメを改めて見た時、ほんとうに上手い声優は、絵に声が完全に溶け込んで、上手いことにも気づかせないものだと思ったんです。

 それって僕らのふだんの芝居とも変わらないと知って、初めての仕事なのに親近感が生まれました」

 今回、吉沢さんが演じたのは、慎之介という人物の、キラキラした18歳の高校時代と、現実の壁にぶつかってダサい生き方を余儀なくされている31歳の壮年期の“ふたり”分。

 同じ人間の異なる一面を、年齢差も含め、ナチュラルに声だけで演じ分けた。

 自分の理想とする「俳優の顔が浮かばない」ところにまで肉薄した演技ができるのは、置かれた状況にすっと溶け込める天性の俳優気質の持ち主だからなのだろう。

 それでも「声だけで演じることはなかなか難しく、激しいアクションシーンでは思わず体を動かしたくなりながら、マイクから離れてはいけないと我慢しました(笑)」と初めての挑戦を振り返った。

2019.10.29(火)
Text=Fuyu Kimata
Photographs=Hiroshi Nakamura
Styling=Kyu(Yolken)
Hair & Make-up=Masanori Kobayashi(SHIMA)

CREA 2019年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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