常にやりたくてしょうがない
ラッパーとしての衝動

――一方で、ラッパーとしての今後の活動は?

 「こいつにはかなわない」「自分はラッパーにはなれない」と思いながらも、常にやりたくてしょうがない衝動があって、気付けば20年も経ってしまいました(笑)。

 今も常にリリックを書いているし、LUNAさんやいろんな方とステージにも立っているし、レコーディングもしているんですが、やっぱりどこかカッコ良くない(笑)。知名度がついて、お客さんが集まっても、俺のラップがカッコ良くなければ意味がないんですよ! そう思いながらも、楽しみながら、やらせてもらっています。

板橋駿谷
(いたばし・しゅんや)

1984年7月1日生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業後、「劇団ロロ」に所属。『青春墓場』シリーズや『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』などに出演。2019年、NHK朝ドラ「なつぞら」で、高校生の番長・門倉役を演じ、一躍注目を浴びる。ドラマ「左ききのエレン」にゲスト出演。

『歩けない僕らは』

慣れない仕事に日々戸惑う、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士・遥(宇野愛海)。リーダーの田口(板橋駿谷)や仲間に励まされている遥が新たに担当したのは、脳卒中で左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。ある日、柘植から「元の人生には戻れるますかね?」と聞かれた遥は、何も答えることができなかった。併映作品『ガンバレとかうるせぇ』

12月6日(金)~12月12日(木)別府ブルーバード劇場 12月21日(土)~1月3日(金)横浜シネマリンほか、全国順次公開
https://www.aruboku.net/
(C)映画「歩けない僕らは」

くれい響 (くれい ひびき)

1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2019.12.06(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=山崎惠子