職人が腕をふるう露店が並ぶハン・ルキル通り

 ハン・ルキル通りに入ってすぐ、背筋をスッと伸ばして、ていねいに調理をしているおばちゃんがいます。1985年創業の屋台「マダム・コン」の日常風景です。

気温30度を超える暑さのなか、扇風機の風だけで涼しげに仕込みをする。
左:マダム・コンが販売しているのは、マレーシア人が大好きなおやつ「カレーパフ」。サクサクとしたクッキー生地に、スパイシーなカレー味のジャガイモが入っている。
右:ゆで卵入りの特製カレーパフで、2リンギット(約60円)で販売。

 カリーパフで小腹を満たしたら、つるっと麺でもいかがでしょう。ワンタン麺といえば日本ではスープ麺がメジャーですが、マレーシアは汁無しの“ドライ”が名物。博多ラーメンのような極細の麺に、オイスターソースと胡麻油をベースにした香味ソースをからめた汁無し麺です。これにワンタンスープがセットで付きます。シンプルながらもやみつきになる味。暑い日にぴったりです。

「冠記」のワンタンミードライ、5.9リンギット(約180円)。青唐辛子ピクルス(左の小皿)を麺とからめて食べれば、絶妙のアクセントに!

 マダム・コンの数軒隣にあるのは、1959年創業のお粥専門店「漢記」。鶏ガラスープで炊いたお粥が絶品。裂いた鶏肉、豚団子、ピータン、コイの刺身入りなど、種類も豊富です。

「漢記」の名物、コイの刺身入りのお粥、6.5リンギット(約200円)。コイは熱々のお粥に混ぜて半生の状態で食べる。
「漢記」三代目の店主。米粒がなくなるまで毎朝2時間以上煮込む。営業時間は早朝4時~14時半。

 ペタリン通りと交差する角には、ロンガン入りの真っ黒な羅漢果ジュース、その斜め前には、フレッシュな豆乳のジューススタンドがあります。どちらもマレーシアで人気のドリンクなので、ここで喉をうるおして、ホッとひと息。

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2016.05.27(金)
文=古川音
撮影=古川音、三浦菜穂子