チキンライス、ドリアンスイーツ、トーセイと美食三昧!

スルタン通り(Jalan Sultan)沿いの「南香鶏飯」。店先にぶらさがった丸鶏が目印。

 ハン・ルキル通りを制覇したら、つぎはエリア全体のおすすめ店へ。まだまだありますよ~。

手前が茹でチキン、奥は皮をこんがり焼いたローストチキン。4人以上集まったら半羽(half size)を注文しよう。手羽先やもも肉など、いろいろな部位があり、味の違いを楽しめる。

 ふっくらジューシーな鶏肉が魅力のチキンライス。人気店の「南香鶏飯」は、清潔な店内、英語メニューが用意されているので、アジア初心者の方も安心です。ロースト、茹でチキン、香ばしい豚チャーシューが名物。

左:豚肉をじっくり煮込んだ「バビポンテ」15.90リンギット(約500円)。ニョニャ料理の定番で、肉じゃがのような日本人好みの味。
右:フレッシュなドリアンをココナッツミルクでのばしてクリーム状にした「サンタン・ドリアン」13.90リンギット(約420円)。強烈な匂いだが、なぜかハマる人続出。

 ゆっくりお茶をしたいなら、お洒落なカフェ・レストラン「オールド・チャイナ・カフェ」に。ニョニャ料理の専門店で、ニョニャ・ラクサ、青い花の色のナシレマッが味わえます。ドリアンやタピオカを使ったオリジナルスイーツも人気。サービスもよく、リラックスできるとっておきの店です。

ペタリン通りの南ゲートを出て、100メートルほど歩いた場所にある「オールド・チャイナ・カフェ」。店内は古い写真や美術品が飾られ、ノスタルジックな雰囲気。

 コタ・ラヤのバスターミナル近くには、以前に紹介した「ママッ・ストール」があります。粉物、そしてカレー好きは必食です。

トーセイ・バナナ入り、3.5リンギット(約100円)。3種のソースにつけながら食べる。

 そのほか、亀ゼリーやエッグタルトの甘味処、ランチだけ営業する飲茶屋台、中国茶葉専門店など多数! 勢いたっぷりで、圧倒されるほどパワフル。名物料理とその味を愛する人々が作りあげた町、チャイナタウン。マレーシア人の元気の源は、食に対する情熱にあり。そのことを実感できる大好きな町です。

マレーシア、クアラルンプールでぶらぶら食べ歩きしたいなら、チャイナタウンがおすすめ。観光地としても有名なこのエリア、朝ごはんから、おやつ、ビールに合うおつまみまで、とにかく色んなお店がひしめきあっています。小腹が空いたら、チャイナタウンへ。地元の人に交じって食べるにぎやかなごはんが楽しめます。(動画提供:Oto)

マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://www.malaysiafoodnet.com/

Column

マレーシアごはん偏愛主義!

現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。

2016.05.27(金)
文=古川 音
撮影=古川 音、三浦菜穂子