午後になると頭が重たくなったり、気持ちがぼんやりして仕事が進まなかったり……。お昼ご飯を食べたあとに、眠気に襲われて「どうしてこんなに眠いんだろう」と感じることはありませんか。眠気を我慢しても効率は上がらず、気づけば夕方にぐったり。そんな経験をしている方も少なくないでしょう。
薬膳では、脳が働くためには体のエネルギーと栄養がしっかり届いていることが大切だと考えます。しかし、消化に負担がかかる食事や甘いものが続くと、頭にエネルギーが行き渡らなくなってしまいます。その結果、食後に集中力が切れたり、眠気に負けたりしてしまうのです。
今回は、そんな食後のパフォーマンス低下をサポートするために、慌ただしい朝でも手早く作れる薬膳お弁当をご紹介します。ちょっとした食材の工夫で、午後の自分がラクになるだけでなく、頭もスッと軽くなる、そんな毎日につながるレシピです。
◆ひじき入りつくね焼き
お弁当にぴったりのひじき入りつくねは、冷めてもふわふわで食べやすく、だるさや眠気を和らげてくれる一品です。
鶏ひき肉は、豚ひき肉と合わせることで、体に潤いを与え、疲労回復の効果も期待できます。さらに、高野豆腐や卵、ひじきは、集中力や気持ちの安定をサポートし、頭へエネルギーを届けてくれます。
やさしい甘味と旨味が広がり、噛むたびに人参とひじきの食感が楽しめるおかずです。作り置きをし、冷凍保存をすることもできるので、いざという時の1品にも役立ちますよ。
●材料(4人前)
・鶏ひき肉:150g
・豚ひき肉:150g
・高野豆腐:1枚
・卵:1個
・乾燥ひじき:大さじ1
・人参:50g
・片栗粉:20g
<下味調味料>
・醤油:小さじ1
・調理酒:小さじ1
・塩:少々
<味付け調味料>
・みりん:大さじ2
・醤油:大さじ1
●作り方
(1)人参はみじん切りにします。
(2)ひじきと高野豆腐は水に浸します。
(3)水をよく絞った高野豆腐をすりおろします。
(4)ボウルに鶏ひき肉、豚ひき肉、下味調味料を入れ、よく練ります。すりおろした高野豆腐を入れ、さらに混ぜ合わせます。
(5)人参、卵、ひじき、片栗粉を入れしっかり混ぜます。
(6)食べやすい大きさに丸めて、成形します。
(7)フライパンをよく温めて、丸めたタネを並べて焼きます。
(8)焼き目がついたら、裏返してもう片面を焼き完成です。
