◆うずらの酢醤油漬け
コロンとした可愛らしい見た目のうずらの酢醤油漬けは、お弁当の名脇役です。うずらの卵は小さいながらも栄養が凝縮されており、脳を活性化させ集中力をサポートします。黒酢のほどよい酸味が食後のだるさを軽くし、後味をさっぱり整えてくれます。
口に入れるとまろやかで、噛むほどに卵の旨みが広がり、心もほっと和む味わいです。作り置きもできるため、慌ただしい朝でも安心です。
時間に余裕のある時は、生のうずらの卵を茹でるところから作ってみるのもおすすめです。好みの固さに調整できるのも、手作りの良さです。
●材料(4人前)
・うずらの卵の水煮:6個
・醤油:大さじ1
・黒酢:大さじ1
●作り方
(1)食材を全て袋に入れ、1晩味をなじませます。
◆黒米ご飯
白いご飯に黒米を少し混ぜて炊くだけで、普段のお弁当がぐっと特別感のあるご飯に早変わり。黒米は、古くから体を内側から整える食材として親しまれ、疲れやすさを防ぎ、持久力を高めてくれると考えられています。特に腰のだるさが気になる方は、普段から取り入れてみるといいでしょう。
さらに、カルシウム豊富なしらすを添えることで、骨や筋肉を支え、脳の働きに必要な栄養も補えます。炊き上がったご飯は、ほんのり紫色に色づき、ぷちっとした食感としらすの塩味が噛むたびに広がります。手軽ながら、栄養バランスがよく、午後に向けて元気をチャージできるご飯です。
●材料(4人前)
・うるち米:2合
・黒米:大さじ1
・しらす:大さじ2
●作り方
(1)米を研ぎ、分量の水、黒米を入れて30分ほど水を吸水させます。
(2)炊飯したらよくかき混ぜます。
◆お弁当の盛り付けと仕上げ
お弁当箱に、黒米ご飯を盛り、お好みのおかずを盛り付けていきます。
ご飯とおかずの間に、大葉やサラダ菜などの彩り野菜を挟むことで、おかずカップなどを利用しなくとも、綺麗に仕上がりますよ。
食材の力を味方に、午後も元気に
食後は、どうしても眠くなったり、集中力が下がったりしてしまうことがありますよね。「自分の集中力が足りないせい」と感じてしまいがちですが、実は体や食事のリズムが大きく影響しています。食後のだるさや眠気を我慢するのではなく、食材の力を味方につけてみませんか。お弁当にちょっとした工夫を取り入れることで、体も気持ちも自然と軽やかになり、集中力や元気を取り戻せます。
今回ご紹介した薬膳お弁当は、特別な食材や難しい調理は不要。冷めても美味しく、少しの工夫で自分を助けてくれるメニューになっています。食べ方や組み合わせを意識するだけで、頭がすっきり冴え、午後の仕事や家事も軽やかに進められる感覚が得られるはずです。
薬膳料理は、決して特別ではありません。あなたの日常にそっと寄り添うような、お守り知識としてご利用ください。
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Column
さとうあいの薬膳レシピ
季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。

