人気コミック原作のドラマ2作で主演

――10月クールの連ドラでは、「監獄学園-プリズンスクール-」「南くんの恋人~my little lover~」で主演を務めていますが、ここまでテイストの違う人気原作の主演を務めたことについて、どう思われますか?

 今年こうやって原作のある作品に関わらせていただいて、いろいろ考えるところはあるんですけれど、「南くんの恋人」を全話撮り終わってから「監獄学園」に入ったので、特に混乱することはありませんでした。「南くん~」はこれまで3度ドラマ化されていますが、ストーリーもキャラ設定も新しく変わっているので、気持ち的には楽でした。でも、「監獄学園」は原作が連載中で、アニメの放送も終わったばかり。ですから、プレッシャーはかなりありましたし、原作を読みこんでいってファンになりました。

――近年、人気コミックの実写化がブームになっていますが、中川さんはどういった気持ちで演じられていますか?

 実写化にとって大切なことって何だろうと考えたときに、それは原作へのリスペクトだったり、原作愛であって、完成したものに表れると思いました。スタッフだけでなく、僕や共演者のみなさんも、原作のファンの方と同じ立ち位置で作らせてもらったので、それは感じてもらえると思います。この2本で僕も今までチャレンジしたことのない役どころを演じたわけですが、僕自身、常にひとつのイメージに縛られたくないし、もしイメージが付いているなら、どこかで覆したいんです。期待はいい意味で裏切り続けたい。今年はいろんな役にチャレンジさせてもらったので、自分の芝居の幅を広げることができたと思います。

――現在公開中の主演映画『通学シリーズ 通学途中』ではヒロイン・ユキを支えるコウを演じていますが、ここまで完璧なイケメンを演じることは大変だったのではないでしょうか。

 原作が女子中高生にファンの多いケータイ小説なので、コウは憧れのキャラにして、どこか非現実的なんですね。だから、誇張してやろうと思えばいくらでもできるんですが、そこにリアリティを持たせないと、映画を観ている人が入り込めない。つまり、胸キュンなシーンも、いかに自然にやるか、というのは大きな課題でした。いわゆるカッコいい役ですし、台本ではカッコよく描かれているのですが、カッコいいを目指して芝居をすると、演技が狭まってしまうんです。だから、そこに囚われ過ぎずに演じたんですが、結果的に観た人にカッコいいと思ってもらえたらいいですね。

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2015.12.04(金)
文=くれい響
撮影=佐藤亘