戦隊ヒーローの先輩たちから学んだ1年

――戦隊ヒーローといえば、子供たちの憧れですが、小澤さん自身はどのヒーローに憧れていたのでしょうか?

 僕は「鳥人戦隊ジェットマン」「忍者戦隊カクレンジャー」あたりの世代ですが、「ゴーカイジャー」は過去に戦隊ヒーローを演じた俳優さんがゲスト出演されるという設定もあって、先輩たちにお会いすることが多かったんです。そこで先輩たちのスゴさを目の前で学ばせてもらうことは、とても勉強になりました。「Tシャツ三国志」でも一緒だった「炎神戦隊ゴーオンジャー」の古原靖久くんや「鳥人戦隊ジェットマン」の若松俊秀さん、それから「五星戦隊ダイレンジャー」の羽村英さん、「爆竜戦隊アバレンジャー」の富田翔さんなどは、今でも仲良くしていただいています。

――「ゴーカイジャー」の1年間で学んだことはありますか?

 朝が早いことはあたりまえだったので、あの1年があったことで遅刻しないようになりましたね。高校時代は遅刻魔だったこともあり、人間は環境で変わるものだと学びました。スタッフさんと深いところまで掘り下げて話し合いながら作品を作っていったのも貴重な経験だったと思います。舞台ではあまり殺陣などをやっていませんでしたから、撮影の合間に、レッドのスーツアクターをされた福沢博文さんから、難易度の高いアクションを教えていただいたことも、いま俳優を続けているなかでの自信に繋がっています。

――ファンの方への思いのようなものは?

 それまでいなかった小さい子供のファンはもちろんですが、そのほかのファンの方も一気に増えたことで、自分がいろんな方に見られていること、支えられていることの大切さを知りました。東京ドームシティでのイベントや、映画版での舞台挨拶でのファンの方の情熱的でまっすぐな声援が心に響きました。

2014.10.03(金)
文=くれい響
写真=中井菜央