人気ホラーゲームを基に映画化した学園ホラー『劇場版 零~ゼロ~』で、キーパーソンとなる崇役を演じる浅香航大。次期NHK朝ドラの主要キャストにも抜擢された次世代若手俳優が新境地を語る。
刺激的な俳優業に憧れて
――08年に、事務所のオーディションを受けられた浅香さんですが、その理由を教えてください。
俳優の仕事には、いろんな役になれるというどこか刺激的な部分があるので憧れを持っていましたし、尊敬する伊藤英明さんが所属していることもあり、事務所のオーディションを受けました。合格したときは、すぐに映像の仕事ができるぞ、と思っていたのですが、最初は舞台の仕事が中心でした。不安もありましたけど、夢に向かって目の前にあることを必死にやるしかないと思っていたので、その頃一生懸命頑張ったことがちょっとずつ実って、今の僕になっているとも思います。また、その頃の僕を見てくれていた人がいたからこそ、今の場所にいられるんだと思います。
――夢というのは、映像の仕事でしょうか?
そうです。もともと、映画好きというのが大きいと思います。舞台は舞台の良さがあると思いますが、両方やってみたうえで、ひとつの作品を作り上げていく過程や、現場の雰囲気や芝居のテイストなど、映像の方が自分に合っている気がするんです。
――そして11年、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」にレギュラー出演されますが、そのときの心境は?
やっと映像の仕事ができるということもあって、とてもうれしかったです。しかも、同世代の若い俳優と一緒に仕事ができるということで、カメラが回っていないところではバカになったり、ふざけ合ったりして、とても楽しかったです。役柄としては、大勢いる生徒の中の一人でしたから、変に目立とうとせず、芝居のことを第一に考えて、その場にいようと心がけていました。そうしていると、見ていてくれる人はいるもので、最終回に向かうにつれて、監督が僕のことを「いいね!」と認めてくれるようになって、嬉しかったです。
2014.09.25(木)
文=くれい響
写真=中井菜央