まるで男子校のような撮影現場だった『アキラNo.2』
――その後、ドラマ「なるようになるさ。」や映画『共に歩く』など、「ゴーカイレッド」とは異なる役柄を演じることが増えましたが、それは小澤さん自身の希望ですか?
確かに「ゴーカイレッド」とは違った役をやってみたいとは思っていましたけど、ナヨッとしたちょっと頼りない男のキャラクターを求められてのことが多い気がします。今後もいろんな役を演じてみたい、攻めていきたい、という気持ちがあるので、とても有難いお話です。「ゴーカイレッド」をやっていたときは、友達から「そのまんまだね」と言われていましたが、どちらのキャラクターが自分に近いのか、なぜそういう(頼りない)役が増えたのかは……分かりません(笑)。
――最新主演映画『アキラNo.2』は人気のヤンキーコミックが原作ですが、主人公・矢沢アキラの役作りはどのようにしていったのでしょうか。
ヤンキーコミックではありますが、原作を読んだときに、コメディ色の強い作品だと思ったので、会話の間みたいなものを大事に演じようと思いました。あと、説明ゼリフだったり、ナレーションも多く、声でいかにその差をつけていくかは意識しました。日頃からバスケットやボクシングなど、身体を動かすことはしているので、身体づくりに関しての問題はなかったんですが、なぜ僕だけ上半身裸になるシーンがなかったんだろう、とは今でも思ったりはします。別に脱ぎたかったわけじゃないですけど……(笑)。
――撮影中の思い出があれば、教えてください。
スケジュールが大変ということもあって 寝不足との戦いだったり、セリフ量との戦いの毎日でしたが、楽しかったです。キャストも男ばかりだったので、男子校みたいな雰囲気で、妙なまとまりがあったし、高校時代を思い出しましたね。
2014.10.03(金)
文=くれい響
写真=中井菜央