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おすすめはオオカミブレンド。夕刻が似合うカフェでほっとひと息

 桐生の町散策の締めくくりは、本町の目抜き通りに面したカフェとアンティーク販売を営む参夕(さんせき)へ。音の響きも美しい店名の由来は、『新古今和歌集』に収録されている秋の夕暮れを詠った3つの和歌、「三夕の和歌」から。カフェでありながら、平日は夕方から営業を始める独自のスタイルが店名にも反映されています。(週末はランチタイムも営業)

 販売用のアンティークカラトリーや読書用の書籍がならぶ、落ち着いた雰囲気の店内は、町散策で歩き疲れた体をひと休めするにはぴったり。吉岡さんは、桐生市内の自家焙煎珈琲TAKAが焙煎を手がける、参夕(さんせき)オリジナルのオオカミブレンドを堪能しました。ちなみに、コーヒーには珍しいネーミングは、吉岡さんがハイキングを楽しんだ鳴神山に鎮座していた、雷神岳神社の守護神のオオカミにちなんでいるそうです。

2025.09.20(土)
取材・文=宮﨑真里江
写真=釜谷洋史