空間とのギャップも心地いい “旬”を気取らず味わえる

◆【河原町御池】徳まる

 「気に入らない食材を買わなくていいのが、アラカルトのいいところ」と店主の徳丸喬大(たかひろ)さん。

 懐石料理の修業を重ねてきたものの、6年前に人気店のセカンドでアラカルトをまかされることとなった。

 「お客さんの自由度が高くて押し付けがましくない。それが自分の性格に合っていました」と、独立時のスタイルは迷うことはなかった。

 楓の一枚板のカウンターが凜としつつも、徳丸さんの穏やかな人柄で肩肘張ることなく、納得した旬の食材だけを満喫させてくれる。

徳まる

所在地 京都市中京区亀屋町406
電話番号 080-9169-0331
営業時間 17:30〜23:00(22:00 L.O.)
定休日 水曜
●予約がベター

●教えてくれたのは……

大和まこさん
ライター

京都在住25年のライター・コーディネーター。雑誌を中心に街歩きからレストラン、寺社仏閣まで幅広く取材する。仕事柄、試食が続いて夕食時にお腹が空かない! なんて困ったときにも、食事相手と胃袋の足並みが揃わないときにも、アラカルトは強い味方。

2023.09.25(月)
文=大和まこ
写真=志水 隆

CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

永久保存版 偏愛の京都

CREA 2023年秋号

永久保存版 偏愛の京都

定価950円

『CREA』でいよいよリアルな国内旅の真打「京都」登場。グルメ、アート、カルチャーなどを偏愛目線でお届けします!