ものを本来の用途とは別のものになぞらえる「見立て」の文化。京都のアンティークショップが見応えあるのは、茶の湯やなげいれ、料理など、さまざまな分野で古物を見立てて使う人に鍛えられてのことだろうか。
洋の食器や道具ならなおさら、「自分ならどう使うか?」「どう見立てる?」と思いめぐらせる。
オリエンタルな空間に調和 西洋アンティークの新たな一面
◆【押小路麩屋町】D+E MARKET/FLUFFY AND TENDERLY KYOTO
![押小路麩屋町にあるD+E MARKET/FLUFFY AND TENDERLY KYOTOの店内。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/-/img_21b9f0cf2e190ae94cdfd7257106d6ea303719.jpg)
例えば、「D+E MARKET/FLUFFY AND TENDERLY KYOTO」のエレガントな絵皿。
洋菓子やパンはもちろん、オムライスや意外に水羊羹なども合いそう。
![カシスが描かれたフランス・サンタマン窯のプレート(手前左)や、小花のガーランド柄のプレート(手前右)。いずれも1900年代前半のもので各7,150円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/8/-/img_d89395db880900c7c60633fcbf0fb9db327788.jpg)
![ショーケースにはアンティークウォッチやジュエリーが並ぶ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/-/img_0fd6d46fb64f596b53c8694a8ebf6179166429.jpg)
京町家の内装を残しつつどこかオリエンタルなムードの店内とアンティークの組み合わせにもインスピレーションを刺激され、器をますます自由に使ってみたくなる。
D+E MARKET/FLUFFY AND TENDERLY KYOTO
築100年を超える京町家を生かし、格子戸や欄間、中庭などのしつらえを残した空間に、ヨーロッパで買い付けた家具やテーブルウェアが並ぶ。空間デザインを手がける「DEN PLUS EGG」の京都拠点で、アンティークの家具を取り入れた内装や設計の相談も可能。ゆかりのある作家やブランドのイベントも開催。
所在地 京都市中京区橘町616
電話番号 075-741-6968
営業時間 12:00~18:00
定休日 月~金曜
https://fluffy-tenderly.com/
2023.09.10(日)
文=大橋知沙
写真=岡本佳樹
CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。