朝昼におやつと美食づくしの京都では、夜のコース料理は少々ヘビー。そんな声に耳を傾けてくれたのか、近ごろ増えつつあるアラカルト。京都では外せない和食も、好きなものを好きなだけというスタイルで。
素材の持ち味を堪能する、足をのばす価値ある一軒
◆【衣笠】わか杦

金閣寺近くに暖簾を掲げる「わか杦」。
町から少し離れて静かなこと、力強い野菜で定評ある鷹峯「樋口農園」が近く、天然水を汲む京見峠からも遠くないことが場所選びの決め手になったと店主の若杦葉陽(わかすぎ のぶはる)さん。


まず味わってほしいのは、茄子や堀川牛蒡など旬野菜のすり流し。
ぐっと心に響く味わいを皮切りに、滋味深い料理が揃う。

種類豊富な日本酒とともに時間を忘れて過ごしたい。
わか杦(すぎ)

所在地 京都市北区衣笠街道町5
電話番号 075-600-9256
営業時間 11:30〜15:00(13:30最終入店)、17:30〜21:30最終入店
定休日 月曜
Instagram @haru.8489
●昼は6,600円、11,000円のコースのみ。前日までの要予約。夜は予約がベター。
2023.09.25(月)
文=大和まこ
写真=志水 隆
CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。