この記事の連載
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◆なつめ入り黒豆茶
冬は寒さにより「腎」と言う臓腑が弱りやすいシーズン。腎は生命活動の要になる場所であり、体を元気に保つエネルギーに関係する場所でもあります。腎が弱ることで、エネルギー不足になり、老廃物が体内に溜まったり、泌尿器系のトラブルが起こりやすくなります。薬膳では、冬は腎のパワーを補う食材を中心に食べることが大事だとされています。
黒豆やなつめは、腎のパワーや生命エネルギーを高めてくれるほか、女性に嬉しいアンチエイジングも叶う食材です。お料理にも使いやすいので、これからの季節にぜひ取り入れてみましょう。
煮出した黒豆やなつめは、お茶として楽しんだ後に、食べることもできますよ。
●材料(1人前)
・黒豆:大さじ1
・ドライなつめ:2個
・黒砂糖:小さじ1
・水:400ml
●作り方
(1) なつめは、包丁や手を使って果肉と種に分けます。果肉部分を適当な大きさに切ります。
(2) フライパンに黒豆を入れて乾煎りします。
(3) フライパンを揺すりながら、黒豆の皮が割れてくるまで弱火で加熱します。
(4) 小鍋や直火のできるポットに(1)のなつめ、(3)の黒豆、黒砂糖、水を入れます。
(5) 弱火で5分ほど加熱します。
(6) 黒豆の色が出て、砂糖が溶けたら完成です。
温活薬膳ドリンクで、寒い季節を快適に過ごそう
外気温が下がるこれからの季節は、体の内側から温まる食材での温活が欠かせません。特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、手足の冷えに悩まされる方も多いようです。この季節は、湯船にゆっくり浸かってから寝る習慣も取り入れてみましょう。
体の冷えは、血行不良によるしもやけ、腰痛、生理痛の悪化、胃腸の不調など様々な不快症状を引き起こします。体を冷やさないことを意識した生活をしながら、乾燥対策、冷え対策にも一緒に取り組んでみてください。今回ご紹介したドリンクを利用しながら、冬を快適に過ごしてみましょう。
さとうあい
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。
Column
さとうあいの薬膳レシピ
季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。
2022.11.30(水)
文・撮影=さとうあい