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◆梨と白木耳のコンポート

 梨と白木耳の組み合わせは秋の薬膳料理の代表メニューです。今回ははちみつで煮ることで、食べやすいコンポートに仕上げました。喉の違和感や咳がつらいとき、乾燥タイプの便秘解消にも効果的です。乾燥が気になり、体の潤いをアップしたい日のおやつに最適なレシピです。

●材料(4人前)

・乾燥白木耳:2〜3株
・梨:1個
・はちみつ:20g
・レモン汁:大さじ1
・水:1000ml
・クコの実:大さじ1

●作り方

(1) 白木耳は水で戻し、食べやすい大きさに切ります。梨は皮をむいてくし切りにします。クコの実は水で戻します。

(2) 鍋に水、はちみつ、(1)の白木耳と梨を入れて加熱します。

(3) 白木耳が柔らかくなり、とろみが出るまで弱火でゆっくり20〜30分ほど加熱します。
※途中で水分が足らなくなったら足しながら煮ましょう。

(4) 白木耳がとろみのある食感になったら、レモン汁、およびクコの実を戻し汁ごと入れます。

(5) お好みで水を入れて水分調節をし、器に盛り付けて完成です。

乾燥撃退食材「白木耳」を毎日のごはんに取り入れよう

 白木耳は、黒木耳と同じように使うことができるので、日常のご飯にも比較的取り入れやすい薬膳食材のひとつです。元々乾燥体質の方は、季節を問わず食べることをおすすめします。柔らかく煮た白木耳は、冷凍保存することもできるので、ぜひお試しください。

【写真でレシピを手軽に復習!】

さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

次の話を読む薬膳ドリンクで「温活」が楽しくなる 手軽に作れる3つのレシピをご紹介! 冬の定番みかんで潤いもアップ!

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Column

さとうあいの薬膳レシピ

季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。

2022.11.19(土)
文・撮影=さとうあい