遠山さんが選んだお弁当 BEST3

<おいしそうだったお弁当>
水道橋博士も選んだ、仲田ゆきえさんの【秋の夜長にあなたと食べたい弁当】

<印象的だったお弁当>
コニシマリさんの【じゅわっとするお麩のすきやき寿司弁当】

 お麩のおいしさは、じゅわっと口の中で崩れるところだと思い、その食感を味わってもらうため、お寿司のウニの軍艦巻きの要領でお麩を提供。すきやき寿司のお肉は山形牛で、砂糖としょう油だけでシンプルに味付けた。お麩はごぼう味、まつたけ味、玉ねぎ味の3種。酢飯にはごまとガリのみじん切りを混ぜた。

<お麩会なお弁当>
下田知世さんの【お麩で四季を表現した弁当】

 お麩はそれだけで季節を感じることができるすごい食材だと思い、つくったお弁当。春はよもぎのお麩を田楽にして、上に桜のお麩を載せ、夏はあやめ麩の寒天寄せ、秋はお稲荷さんともみじのお麩、冬はお正月ということで、手毬麩と梅麩をふくめ煮にした。

【遠山さんのコメント】

<おいしそう>焦げ茶、味噌、みりん、凝縮、それらが圧倒的に迫りきて自動的に唾液が噴出する。私がフランス人だったらどうだったのだろうか。

<印象的>蓋を開けたときのその静謐な世界は小西さんの毎度のことです。毎度賞を上げたくなるが重なるので控えている。しかし、今回はお弁当の紹介の時に、我々に実際に寿司屋のように振る舞った。これは印象的だったし、そして言われた通り、口の中がじゅわっと甘かった。生まれて初めて甘く強姦された感じでした。

<お麩会>美しい。ただ美しい。そして、それらが、全うにお麩によって構成されている。その正しさにやられました。特に夏のあやめ麩の寒天寄せは食べ物を、文脈を超えた。

<次のページ> みんなが選んだお弁当 BEST3

2013.10.18(金)