#9 エチオピアビーフカリー
長年愛され続けるあの味もレトルトに
カリーライス専門店「エチオピア」は、1988年4月、古書店の町・神田に第一号店をオープン。30年以上、カレーファンに愛されてきたお店です。日本独自の進化を遂げたカレーという食文化を通じて、食べる喜びと健康、そして幸せを届けるというのがモットー。カレーは日本の国民食と言えますよね。
カレーはインド発祥ですが、一度、イギリスをはじめヨーロッパで食べられるようになり、欧風カレーに変化して日本に伝わりました。インドカレーとの大きな違いは小麦粉を使ってとろみを出すことと、安定して味を再現できるように多種多様なスパイスとハーブを混ぜたカレー粉を使うということ。
このレトルトカレーはサラっとしてとろみは少ないのですが、カレー粉が使われており、深みのある味わいに。日本で進化したカレーを代表するひとつと言えそうです。トマトペーストの酸味が爽やかで、グラム数は今回の中では標準的な200gですが、ボリュームがあるなと感じました。ハーブ煮込みの牛肉にしっかり味が染みているからでしょうか。辛さがしっかりしていて、ああ、カレーライスを食べている! と実感。
店舗のカレーは0から70までの辛さが選べて、0が中辛です。本品はお店での「辛さ2倍」相当の辛口なのですが、「辛さ10倍」相当の激辛レトルトカレーも発売中です。
ちなみに、店名の「エチオピア」ですが、開店当初はカレーとコーヒーの専門店で、当時扱っていたエチオピアコーヒーが評判だったため、店名に掲げたのだそうです。
#10 吉祥寺piwang監修 黒胡麻担々キーマカレー
花胡椒が香る、唯一無二のカレー体験
吉祥寺駅前のハモニカ横丁に佇む0.9坪の人気カレー店 piwang(ピワン)。定番のチキンカレーと日替わりカレーで作られる2種盛りが看板メニューです。その数ある日替わりカレーの中でも断トツに人気だという「黒胡麻坦々キーマカレー」がレトルトに。
舌をピリッと刺激するような花胡椒の刺激が心地よく、ひと口食べると、あれ? と、不思議な感覚に。確かにカレーなのですが、知っているどのカレーともまったく違う……!
カレーで坦々とはどういうことかと思っていたのですが、濃厚な黒胡麻の香ばしい香りと味わい、100%国産にこだわったひき肉、そして花胡椒の組み合わせはまさに中華。その一方で、ひき肉や玉ねぎ、ニンニクとバランスの良いスパイスの組み合わせは王道のキーマカレーのそれで、ふたつが見事に融合しているのです。
個性的ではじめての味わいですが、こういうカレーもクセになる。ごはんが進みます。お店のおすすめは、硬めのごはん。ターメリックパウダーを入れて炊いてもよいとのこと。トッピングにパクチーや素揚げしたカボチャやサツマイモ、絹豆腐も合うそうです。
お店のもうひとつの人気メニュー「ど海老カレー」もレトルト化されているそうなので、次回は両方買って、食べてみたいなと思いました。
いかがでしたでしょうか。今回、紹介した以外にもいくつか購入してみて(どれもおいしかったです!)、生まれてはじめてこんなに大量のレトルトカレーを食べ比べたのですが、本格的な味わいや具材へのこだわり、ジャンルの幅広さに感動。レトルトカレーの印象が完全に変わってしまいました。
それぞれの商品の力の入り方にも驚くのですが、これだけ豊富でハズレのないラインアップを揃えている成城石井、やっぱりすごいです。まとめ買いのものが多くなりますが、オンラインでもたくさんのレトルトカレーを購入できます。また、レトルトだけではなく、ルーやスパイスも数多く扱っているので、カレー好きはぜひのぞいて見てくださいね。
まだまだ続く厳しい残暑、ちょっといいレトルトカレーで元気に乗り越えましょう!
※商品や価格は購入時(2021年7月現在)のもので、すべて税込価格です。
スーパーマーケット成城石井
Column
エディターズアクト
話題の新サービスや気になるスポット、ヒット中のアイテム……実際のところどうなの? 好奇心旺盛なCREA編集部員がリアルに体験してみました。
2021.08.18(水)
文・撮影=CREA編集部