#6 ANAファーストクラスシェフ監修 ポークカレー/チキンカレー

カレーでファーストクラス気分

 ANA国際線ファーストクラスの機内食を手掛けるANAシェフ清水誠さんが監修したオリジナルカレー。今回はポークとチキンをいただきましたが、ビーフもあり全3種類です。

 ポークカレーは昆布エキスとマッシュルームエキス、和と洋の両方のうま味をベースにしているそう。醤油とウスターソースを加えて味を整えているため、どこかなじみがあって飽きのこない味です。

 チキンカレーは、トマトとソテーしたオニオンをソースに溶かし込むことで、野菜の甘味とうま味、ほどよい酸味が引き出されています。中華醤油ですっきりひきしめられていますが、バターのマイルドなコクが印象的。にんにくの香りが食欲をそそります。

 どちらも上品な優しい味わいで、日本人好みのカレーという印象。そんなおいしさももちろんですが、なかなか旅がしにくい今、飛行機がおしゃれにデザインされたパッケージを手にするだけで、ちょっと気分があがりますよ。

#7 噂の名店 珊瑚礁 湘南ドライカレー

自宅で湘南名物のドライカレーを

 1972年創業の鎌倉・七里ヶ浜にあるレストラン「珊瑚礁」。長い行列が湘南の定番風景ともいえる人気店の名物をレトルトで再現したのがこちら。

 たっぷりの牛ひき肉と生クリームの豊かなコク、そして濃厚なカレーソース。珊瑚礁のカレーは以前お店で食べたことがあるのですが、この価格でここまで近づけるのは本当に大変だったのでは……と、勝手に作り手に思いを馳せてしまうほどの完成度。

 ドライカレーとしては、少しやわらかめの印象ですが、その分しっかりとごはんにからみます。そもそもレトルトのドライカレーというのが珍しいのですが、これはバターのコクがあり濃厚でかなりの満足感がありました。

 なかなかお店に食べに行かれない今、お家で湘南の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

#8 般°若(パンニャ)レトルトチキンカレー

スパイスたっぷり本格チキンカレー

 カレーの激戦区・下北沢の一角で2009年に創業し、小さい店ながらカレー好きに支持され続ける「般゜若(パンニャ)」。その名物、チキンカレーを再現した一品です。インドカレーをベースに、出汁や醤油なども加えて味を調整し、南インドやスリランカで使用されているスパイスをふんだんに使っているそう。

 サラサラとしたスープは口当たりが軽やかで、夏に食べたくなる味わい。コリアンダーやカルダモン、ターメリックなど使われている多種多様なスパイスのブレンドも絶妙で、パッケージにも書かれているように確かにレトルトの域を超えています。

 かなりスパイシーですが、辛さが爽やかでスーッと喉の奥に消えていくイメージ。やわらかく味がしみ込んだ大きなチキンもしっかり入っています。食べ応えあり。

 硬めの白いごはんともよく合いましたが、パッケージを真似してサフランライスを炊けばよかった! 手抜きが目的なのに、手をかけたくなるおいしさでした。

2021.08.18(水)
文・撮影=CREA編集部