部活ノリが演技に目覚めるきっかけになった「テニミュ」

――07~09年「テニミュ」に出演されたことで、芝居に初挑戦されたわけですが、いかがでしたか?

 ダンスだけじゃなくてお芝居の世界に飛び込んだことで、考え方は大きく変わりましたね。でも、最初の仕事が「テニミュ」でよかったと、今でも思うんですよ。なぜなら仕事の場なんですけれど、どこか部活のようなノリもあったから。同世代の俳優たちが集まる舞台ならではの熱もあって、歌や演技がどんなに大変でも、すべてが楽しいと思わせてくれる場所だったんです。

――08年からは映画界にも進出され、主演作『2STEPS!』やライバルバンドのメンバー役だった『BECK』などにも出演されます。そのときの心境について教えてください。

 映画もやってみたかったので、恵まれた環境でいろいろなお仕事をさせていただいてうれしかったのですが、正直「お芝居って何だろう」と悩むことの方が多かったですね。やるたびに成長していく部分がありつつも、より分からなくなる部分もありました。ただ、やっぱりデビューの頃とは考え方が変わってきたと思います。役作りに対するプランが何となくできてきた、と思います。それにスクリーンで完成した作品を見るたびに、映画っていいなって、思うんですよ。だから、これからもやっていきたいですね。

――そんななか、古川さん自身の転機となった作品を教えてください。

 携帯配信のドラマで「MARIA age18~20」(2010年)という作品があったんですが、その撮影のときに、改めてお芝居って何だろう、と深く考えました。僕はキャバクラの店長の役だったんですが、主演の西原亜希さんや 田島優成くんとか、芝居が好きな人が多い現場で、自分はここまで好きなのかなとか、今までの考えが甘かったな、と強く感じました。

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2013.03.26(火)
text:Hibiki Kurei