初めてタップに挑戦する、新作ミュージカル

――そして、昨年にはミュージカル「エリザベート」で皇太子ルドルフ役にオーディションで抜擢されましたが、プレッシャーはありましたか?

 ずっと不安でしたね。ひたすら努力するしかなかった。歌いこむしかないと。そして半年間、ストイックにずっとルドルフについて考えていました。その結果、ルドルフも、「エリザベート」も、ミュージカルのこともすごく好きになりましたね。本格的なミュージカルに戻ってきて、今後もやっていきたいな、という思いにもなりました。ミュージカルが自分に合っているかどうかは、まだ分かりませんが……。

――このたび出演される「私のダーリン」もミュージカルですが、役柄について教えてください。

 黒木瞳さん演じる夢子が経営する便利屋の従業員役ですが、夢子の夫が執筆する恋愛小説に登場するキャラクターなど、ほかにも全4役ほど演じます。僕と村井良大さんと大河元気さんの3人が常に一緒なので、3人のチームワークというか、バランスが大切になってくる、そこが難しいです。難しいといえば、初めてタップにも挑戦しているんです。これまでまったく使ったことのなかった足首の動きを使いますし、足の力を抜かなきゃいけないんですけど、どうしても力が入ってしまうのが厄介ですね。これまで学んだダンスとはまったく別物なんです。

――主演の黒木さんとの共演はいかがですか?

 学生時代、よくドラマや映画を見ていたんです。そのときによく見ていた黒木さんと共演させていただけるなんて、と光栄に思っています。今回のお芝居では、黒木さんが所属されていた宝塚にちなんだシーンもあったりして、個人的にも楽しませてもらっています。

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2013.03.26(火)
text:Hibiki Kurei