常にいろんなものに挑戦していたい

――秋には「ミュージカル ロミオ&ジュリエット」のロミオ役も控えている古川さんにとって、映像と舞台の違いは何でしょうか?

 生か、生じゃないかの違いは大きいです。そして映像の方がより繊細な表現が必要だとも思います。お芝居はリハーサルの期間がじっくりあるので、みんなでじっくり考えながら作り上げることができるんです。ロミオ役は、もちろん不安もありますが、必死に頑張りたいと思います!

――今後はどのような俳優を目指したいと思いますか?

 何でもやっていきたいですね、ミュージカルも、ストレートプレイも、映像も。今後はアーティストとしてもやっていきたいですし、常にいろんなものに挑戦していたいと思います。

――ちなみに、どんな私生活を送られているのでしょうか? 

 特に何もしてないですが、映画を見るぐらいです。最近見て良かったのはジョニー・デップの『フェイク』。とても切なかったです。あのような役(潜入捜査官)は日本人の自分には合わないと思うので、演ってみたいとは思わないですけどね(笑)。

古川雄大(ふるかわ ゆうた)
1987年7月9日生まれ。長野県出身。181cm・A型。2012年、ルドルフ役を演じ、大きな注目を浴びたミュージカル「エリザベート」のほか、主な舞台出演作としてミュージカル「ファントム」、舞台「深説・八犬伝~村雨恋奇譚~」、音楽劇「醒めながら見る夢」等がある。映画出演も多数あり、『2STEPS!』『僕らはあの空の下で』『石の降る丘』では主演を飾る。今年も主演映画の公開が控えている。

オリジナル・ミュージカル「私のダーリン」
売れない恋愛小説家の夫(玉野和紀)を支え、便利屋を営む夢子(黒木瞳)。2人の思い出を基に書かれた夫の小説を見た夢子は、夫のために思い出の再現を始める。それは次第に妄想や空想へと広がり始め、店の従業員(古川雄大)らも巻き込むことになる。
www.tohostage.com/darlin/index.html
3月26日~4月14日、日比谷シアタークリエのほか、4月17日、たつの市総合文化会館(兵庫)・4月20、21日、サンケイホールブリーゼ(大阪)・4月23日、愛知県芸術劇場(愛知)・4月25日、福岡市民会館(福岡)にて上演

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2013.03.26(火)
text:Hibiki Kurei