●観た人に嫌われるような悪役をやりたい
――憧れの俳優や好きな俳優を教えてください。
韓国のユ・アインさん。『ベテラン』で演じた御曹司の悪役が、腹が立つほど印象的だったんです。それだけスゴい芝居で、それ以降、彼が出ている作品は確実に観ています。なので、「恋あた」や『タイトル、拒絶』のように、観た人に嫌われるような悪役をどんどんやっていきたいです。
日本人であれば、こないだまで舞台「銀河鉄道の父」で共演させていただいた的場浩司さん。「ザ・男」ともいえる懐の大きさだったり、ポジティブさが、とにかくカッコいい。そして、お芝居に懸ける思いや姿勢といったものを、今後お手本にしていきたいと思いました。いつか、悪役同士で共演する機会があったらサイコーですね!
田中俊介(たなか・しゅんすけ)
1990年1月28日生まれ。愛知県出身。17年、『ダブルミンツ』で映画初主演を務めたほか、『恋のクレイジーロード』(18年)『デッドエンドの思い出』(19年)にも主演。『ミッドナイトスワン』が公開中のほか、11月21日より主演作『恋するけだもの』が公開。
『タイトル、拒絶』
雑居ビルにある事務所で、デリヘル嬢の世話係であるカノウ(伊藤沙莉)は、さまざまな文句を突きつける彼女たちへの対応に右往左往。人気No.1のマヒル(恒松祐里)が店に戻ると、部屋の空気は一変していた。ある日、モデルのような体型の若い女が入店したことで、店内の人間関係が崩れ始めていく。
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新宿シネマカリテ、シネクイント他 全国順次公開中
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Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2020.12.04(金)
文=くれい響
撮影=山元茂樹
スタイリング=中川原有(CaNN)