影木栄貴×蔵王大志原作による海外でも人気のBLコミック『LOVE STAGE!!』の実写映画化の主演を射止めた杉山真宏。ジュノンボーイ出身の彼が、主人公・泉水との共通点を語る。
●自分の可能性を知るためにコンテストに挑戦
――杉山さんの幼い頃の夢は?
5、6歳ぐらいのときに、お味噌汁をお母さんに作ってあげて喜ばれて(笑)。それで、料理人になりたいと思ったんですが、すぐに諦めました。その次は、絵を描くのが好きなので、漫画家でした。これもすぐに諦めましたね(笑)。
――その後、高校生になって、2015年、「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に応募した理由は?
僕が知らないあいだに、お母さんが応募していたんです(笑)。それまでも、何度かお母さんに勧められたのですが、恥ずかしがり屋なので、ずっと嫌がっていたんです。
僕はソフトモヒカンの髪型でバスケをやっているような高校生で、将来やりたいことも特に見つからなかったので、自分の可能性を知るために頑張ってみようと思ったんです。
――そのコンテストでは、ベスト50まで残り、JBアナザーズ(ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ)の初代メンバーに選出されます。
コンテストで落選したときは、学校でバカにされたりもしたので、悔しかったですね。それでギャフンと言わせたい気持ちもあって「JBアナザーズで見返してやる!」という気持ちに変わりました。
負けず嫌いの性格が急に出てきたようです。すぐにシンガポールのイベントに出演することになったりして、どこか夢見心地でもありました。
●大きな転機になった舞台「弱虫ペダル」
――その後、メンバー間で行われた“ドリーム OR サバイバル バトル”では、見事第1位を獲得します。そのときの気持ちは?
とにかく嬉しかったです。ブログのコメント数やグッズの売り上げなどで競い合ったんですが、そのときに応援してくださったファンの方へは感謝の気持ちでいっぱいでした。その後も、ユニットでCDデビューさせていただきましたし、今もとても有り難い存在です。
――ソロの仕事としては、17年に舞台「イケメン戦国 THE STAGE~真田幸村編~」に出演されます。
特に演技の勉強をしていなかったので、めちゃめちゃ緊張しましたし、とにかく初めてなので、何もかもが怖かったです(笑)。でも、みんなでひとつのことを作り上げる達成感を勉強させていただきました。
――ちなみに、杉山さん自身の転機となった作品は?
2度出演させていただいた「イケメン戦国 THE STAGE」は、「この後も、この仕事を頑張っていきたい」と思うきっかけになった作品なので、転機といえるかもしれません。
その後の舞台「『弱虫ペダル』 新インターハイ篇~制限解除(リミットブレーカー)」も印象深い作品です。もともとアニメ版が好きでしたし、多くの人に知られる人気舞台に参加できることの喜びも大きかったです。
2020.10.09(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘