スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』で、ハリウッドデビューを飾った森崎ウィン。
最新主演作『妖怪人間ベラ』ではさらなる新境地を開いたミャンマー出身の彼が、俳優として、歌手として、12年間に及ぶキャリアを振り返る。
●10歳のとき ミャンマーから移住
――ミャンマー人の両親を持ち、ミャンマーで生まれ育った森崎さんですが、幼い頃の夢や日本のイメージは?
小2のときに、学校のサッカークラブに入って、ゴールキーパーをやっていましたが、将来の夢は、特にありませんでした。
両親が日本勤務だったこともあり、祖母と一緒に暮らしていましたが、日本に行きたい気持ちもありませんでしたね。日本のイメージは、ミャンマーに比べ、物価が高い国という程度のものでした。
――その後、10歳のときに日本に移住し、14歳で現在の事務所(スターダストプロモーション)にスカウトされます。
恵比寿を歩いていたときに、スカウトされたのですが、当時流行していた芸能事務所を偽った詐欺だと思いました(笑)。
いざ、事務所に行ったら、本当だったことに驚き、習い事をする感覚で、週1のダンスと演技のレッスンに通うことにしました。その後、ボイトレも受けさせてもらえるようになりました。
2020.09.11(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖
ヘアメイク=KEIKO(Sublimation)
スタイリスト=森田晃嘉