サッカー少年から「ライダー」俳優となり、ミュージカル俳優としても注目を浴びる甲斐翔真。映画『君が世界のはじまり』でもイヤミのないイケメン・岡田役を好演している彼の魅力に迫ります。
●事務所にスカウトされながら、高校卒業まで保留
――幼い頃から、サッカー少年だったそうですね。
父親がやっていたということもあるんですが、小学1年生のとき、母親に連れられて、地元のサッカークラブの体験レッスンに行ったのがきっかけです。母親の「アイス買ってあげるから」の言葉に釣られたのですが(笑)、高校3年生まで、12年間続けることになりました。
――となると、幼い頃の夢は、サッカー選手だったということですか?
中学になると、JFL(日本フットボールリーグ)のジュニアユースのチームにセレクションに合格して、そこでキーパーとしてやっていました。その後は、サッカー推薦で高校に進学したのですが、ずっと目の前にあるサッカーをしていただけで、特にプロになりたいと思ったことはなかったです。
――一方、高校1年のときに、現在の事務所(アミューズ)にスカウトされながらも、ご自身の希望により保留されたそうですね。
サッカーで高校に行っていたこともありますが、やはり中途半端で終わらせたくなかったんです。歌うことは好きだったので、その後に芸能界に進むにしても、しっかり区切りをつけてからにしたかったので、事務所のかたには卒業まで待ってもらいました。
2020.08.14(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖