●仲間と切磋琢磨した「ライダー」としての1年

――その後、事務所に所属し、最初の仕事は?

 サッカー日本代表のユニフォームに関する映像のお仕事でした。初めて大きいカメラの前に立ち、一瞬ながらも、自分から何かを発信することに、かなり緊張したことを覚えています。震えながら、立ち位置に入ったことも記憶に残っています。

 その後が、『写真甲子園 0.5秒の夏』の撮影。北海道でまるまる1カ月の現場だったので、かなり鍛えていただきました。

――そして'16年には「仮面ライダーエグゼイド」のパラド/仮面ライダーパラドクス役に選ばれます。

 オーディション会場はカッコいい人ばかりで、まさか役者を始めて、2~3カ月程度だった自分が受かるとは思いませんでした。重要なキャラだったので、嬉しさよりも、不安の方が大きかったです。

――「ライダー」の1年で学んだことは?

 高校を卒業して、社会に出て、大人の方たちと仕事をしながら、同世代と切磋琢磨して、お互い高め合っていったので、すごく濃い1年になったと思いますし、僕のキャリアのなかでも、重要な1年になったと思います。

2020.08.14(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖