余りものをどんどん消化! 味噌汁の具材案

 味噌汁を作ったときはできるかぎりSNSにアップしているんですが、それは「あ、こんな組み合わせもアリなんだ」と感じてほしいから。

 「食材をダメにした罪悪感から、自炊から離れてしまった」という人も少なくありません。

 味噌汁でどんどん消化することに少しでも抵抗がなくなってくれたら……という思いがあります。

 日々のありものを汁の具材として使っていくうちに、「お、これとこれの組み合わせ、好きだなー」という発見や出会いがたまーにあるんですよ。それが、その家の定番になっていく。「あるもので作る料理」から、「わざわざ作る料理」へ変わることもある。

 そう、家の料理って基本的に「あるもので作る」がメインで、たまに「わざわざ作るもの」を入れこむのが本当だと思うんですね。後者ばかりだと、どこか無理が生じてしまう。うまくまわらなくなる。

 味噌汁でも、カレーでもパスタでも、その日あるものをどんどん入れちゃっていい。カチッと味が決まらなくても、見た目がごった煮でも、いいじゃありませんか。レストランじゃないんだもの。

白央篤司(はくおう あつし)

ローカルフードや「暮らしと食」をテーマとするフードライター。2020年2月に新刊『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』(家の光協会)が発売になりました。パートナーとのふたり暮らしは5年目、炊事全般と平日の洗濯、猫2匹の世話を担当中。
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

Column

白央篤司の罪悪感撲滅自炊入門

料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。冷凍食品にちょい足しするのも立派な自炊。簡単なことから始めてみませんか?

2020.09.03(木)
文・撮影=白央篤司