自分たちの1年の成果である
新作映画
――さて、最終章となる『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』ですが、本作でのみどころは?
僕自身のフォーカスで言うなら、仮面ライダーウォズを説得するという珍しいシーンです。
それから、タイムスリップして戦国時代に行くんですが、時代劇好きな僕としては甲冑を着けてお芝居できたことが嬉しかったです。
作品としての見どころは、「仮面ライダービルド」やゲストの方の力を借りていた前作(『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』)と違い、バトンを受け取った自分たちの1年の成果であり、「これがジオウです」というものを見せられると思います。それだけ自信がつきました。
――今後の展望や将来の夢について教えてください。
時代劇や大河ドラマに出たいと思っています。中井貴一さんが主演された映画『壬生義士伝』など、時代劇は自分がやる気を失ったときに、元気づけてくれる原動力でもあるんです。
あとは、剣術もの。憧れは岡田准一さん。『散り椿』での岡田さんの殺陣で、いろんな発見をさせてもらったことも大きいです。それで最終的に“俳優・押田岳”を確立させたい。
もちろん、初心や周りの人への感謝を忘れない気持ちも大切にしたいです。
――プライベートの趣味は?
配信の映画を観たり、ダンスやスケートボードをしたりしていますが、最近はあえてその時に思いついたものに挑戦しています。
たとえば、ウォズ役の渡邊圭祐くんとキャッチボールしてみたり、大学の友だちと釣りに行ったりして、リフレッシュしています。
押田岳(おしだ・がく)
1997年4月9日生まれ。神奈川県出身。16年11月、第29回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリ受賞。17年、「ぼくは麻理のなか」でドラマ初出演、「オサエロ」で舞台初出演。18年~、「仮面ライダージオウ」に明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ役で出演。待機作に『超・少年探偵団NEO -Beginning-』(2019年10月25日公開)がある。
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』
何者かが仮面ライダードライブの歴史を消滅させようとしていることを知ったソウゴ(奥野壮)とゲイツ(押田岳)は仮面ライダードライブを救うため、1575年の戦国時代へ向かうが、そこで織田信長と出会う。また、彼らの前に歴史の管理者・クォーツァーが立ちはだかり、その傍らにはウォズ(渡邊圭祐)の姿が。
2019年7月26日(金)より公開中。
http://zi-o-ryusoul.com/
劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2019.08.09(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘