平成仮面ライダーシリーズの20作品目の記念作にして、最終作「仮面ライダージオウ」で、未来からやってきた明光院ゲイツを演じる押田岳(おしだ・がく)。

 最終章となる『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』でも硬派なイメージを醸し出す彼のリアルな素顔に迫る。

大学合格を機に
「ジュノンボーイ」に応募

――小2の頃にストリート系のダンスを始められたそうですが、その理由は?

 母親に勧められたのがきっかけです。じつはその前からサッカーを習っていたんですが、レッスンの送り迎えやビデオ撮影など、母の熱心なサポートもあって、どんどんダンスにのめり込んでいきました。

 小学校の卒業文集では「将来、EXILEさんと一緒に踊りたい」と書いています。それで高校時代から今もダンスを続けています。

――現在、早稲田大学人間科学部在学中とのことですが。

 さすがにダンサーになるのは難しいので、次の夢が見つかるまでは、ある程度、社会のレールに乗っていこうという想いもあって、大学受験をしました。

 僕自身、教師や公務員といった仕事も向いていると思っていましたし。

――その一方で、16年「第29回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞されます。応募された動機は?

 大学受験というやるべきことが一つ終わって、心機一転、新しいことを始めたいと思ったと同時に、たとえば就職活動をするときに、他人とは違う強みや一芸があった方がいいと思ったからです。

 もちろん、子どもの頃から大河ドラマが好きだったり、映画『永遠の0』に感銘を受けたりもしていて、心のどこかに芸能への憧れもありました。

2019.08.09(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘