バリニーズの食文化を
美しく賢く取り入れる

 このプログラムで重要なポイントとなるのが食事。

 一見するとシンプルに見える料理のひとつひとつに、ウェルネスな意味が込められている。

 朝食に用意されるのは、体内の老廃物を排出し、代謝をあげる白湯と、完熟フルーツを使ったスムージーやガスパチョ。

 オリジナルの器や美しい盛り付けが、目を楽しませ、満足感を与えてくれる。

 メニューは、すべてのゲストが同じではない。

 事前にチェックする問診票で分けられる体質は風、水、火の3タイプ。用意されるのは、それぞれにあった食材や調理法の料理だ。

 賢者の知恵というと、ちょっと難しく感じるかもしれない。でも、過ごすほどに身体がそれらを受け入れていくのを実感するはず。

 私たちのふだんの生活を振り返れば、仕事に追われてストレスフルなうえに、少々過食気味でもある。

 贅沢に、おいしく胃腸をいたわることができる料理は、そんな身体をリセットしてくれる。

 「賢者の養生」は3泊4日のプログラム。ムーンライトヨガで心身をほぐし、ぐっすりと眠りについた最終日の朝は、目覚めもスッキリ。

 幸福感に満たされたプログラム明けの朝食はぜひ、ジャングルを見下ろす「カフェ・ガゼボ」で。

 3段式の籠で運ばれる朝食は、野菜やチキンハムを詰めたサラダボックス、南国フルーツボックス、バリの郷土食「テラン・ブラン」をアレンジしたパンケーキの豪華なセット。

 「賢者の養生」でリフレッシュした後だからこそ、よりおいしい。

 賢者の知恵を借り、リゾートの贅沢感も味わう休日。そんな欲張りなリトリートが、「星のやバリ」なら叶いそうだ。

星のやバリ

所在地 Br. Pengembungan, Desa Pejeng Kangin, Kecamatan, Tampaksiring, Gianyar 80552 Bali, Indonesia
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
https://hoshinoya.com/

芹澤和美 (せりざわ かずみ)

アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.journalhouse.co.jp/

Column

ウェルネスを極める 星野リゾートの旅

星野リゾートが今、特に力を入れているのが「ウェルネスな旅」。バラエティに富んだアクティビティ、そしてオーガニックな食事などが楽しめる、ヘルスコンシャスなステイを各地からご紹介します。

2019.04.28(日)
文=芹澤和美
撮影=鈴木七絵