■星のやバリ(前篇)
国内のみならず海外に至るまで、さまざまなロケーションに魅力的な施設を展開する星野リゾート。その星野リゾートが、今、特に力を入れているのが「ウェルネス」です。
この連載では、バラエティに富んだアクティビティ、そしてオーガニックな食事などが楽しめる、ヘルスコンシャスなステイを各地からご紹介します。
目覚めた瞬間から始まる
ウェルネスな一日
![聖なる川がもたらす清らかな空気のなか、サンライズヨガで一日をスタート。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/-/img_87c655eb0ef1ed865dfa0c0360e54e6f135565.jpg)
神々の島と呼ばれるバリのなかでも、深い森に囲まれ緩やかな時間が流れるウブド。
神話に語り継がれるプクリサン川が流れる渓谷の上に、「星のやバリ」は位置する。
![静寂の森に位置する「星のやバリ」。ウブドの市街地からは車で45分ほど。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/f/-/img_5f9607c3cd9e368018a228765aaea6cc290278.jpg)
リゾートへ向かう途中、車窓から眺めるのは、いくつもの小さな集落。まさにそのひとつとして景観に溶け込むように、「星のやバリ」もある。
![大切な水は村人が自ら切り拓いた水路を通り、各水田に平等に分配されていく。「星のやバリ」に流れるスバックも、その一部。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/d/-/img_cd10426ac1e52f1829f0b4924291d191376812.jpg)
チェックインを済ませ、スバックを見下ろすウッドデッキを歩いてゲストルームへ。
スバックとは、水源を村々に公平に分配するバリ島独特の水利システムのこと。
山間部が多く、水源となる大河もないこの島では、1,000年以上もの間、このスバックが人々の生活を支えてきた。
![ヴィラから続くプライベートなプールと運河のようにゆったりとしたパブリックプールが、ゆるやかに一体化する。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/-/img_c6d619fe748aab17d8aa8fedb47024ae325327.jpg)
そんなバリの原風景を思わせるなかにあるヴィラタイプのゲストルームは、メゾネットタイプの「ヴィラ・ソカ」、屋外スペースのプールサイドリビングが心地よい「ヴィラ・ブラン」、熱帯雨林の渓谷に面した「ヴィラ・ジャラク」の3タイプ。
それぞれが、運河のように流れるプールを囲い込むように立つ。
![1階にリビングと離れのプールサイドリビング、2階に書斎を備えた寝室がある「ソカ」。ここにもみごとなバリ彫刻が。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/-/img_6532edbd2f54cdb7b22624a752add4bf355153.jpg)
ゲストルームに足を踏み入れた瞬間、思わず目を奪われるのは、壁に施された繊細な彫刻だ。
自然や神話を表したハンドメイドの作品は、どの部屋にもひとつとして同じものはない。照明が当たるとまるでステンドグラスのようにやさしく浮かびあがり、優しい空気を醸し出す。
![風通しのいいプールサイドリビングがある「ブラン」は、屋外で長く過ごしたい人におすすめ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/-/img_4671d51d275f2f33ccc546946a073614245605.jpg)
この快適なヴィラでぐっすりと眠った翌日に体験したいのが、「バリ舞踊美人滞在」。
バリ伝統舞踊と食事、ヨガ、スパトリートメントを体験する、まるごと一日ウェルネスなプログラムだ。
![朝のヨガでは、太陽礼拝や山のポーズなど、基本的なヨガのポーズを行う。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/-/img_46687a76708d0571a518e335a43ff72e281185.jpg)
朝はサンライズヨガからスタート。だんだんと高くなる太陽、谷下の聖なる川が作り出す清らかな空気、そこに響く野鳥のさえずり……。
それらを感じながら呼吸を整えていくと、しだいに内面にエネルギーが満ちていくのが分かる。心と身体が目覚めたら、いよいよウェルネスな一日の始まりだ。
![ヨガの後は朝食もヘルシーに。ある日のメニューは、ランブ―タンにマンゴスチン、グアバ、スネークフルーツ、未熟果のカカオ、バナナと盛りだくさん。レモングラスとミントのフレッシュハーブティーとともに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/-/img_ed02a7d08a487d6ec39f87dd7549b07c187529.jpg)
2019.04.27(土)
文=芹澤和美
撮影=鈴木七絵