■星野リゾート トマム

 国内のみならず海外に至るまで、さまざまなロケーションに魅力的な施設を展開する星野リゾート。その星野リゾートが、今、特に力を入れているのが「ウェルネス」です。

 この連載では、バラエティに富んだアクティビティ、そしてオーガニックな食事などが楽しめる、ヘルスコンシャスなステイを各地からご紹介します。

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パウダースノーとラグジュアリーなホテル、いいとこどりのリゾート

 目の前に広がるのは、一面白く覆われた世界。思わず嬉しくなって雪の上に飛び出してみると、冷たいけれど凛として気持ちのいい空気に包まれる。

 「星野リゾート トマム」は北海道のほぼ中心、占冠(しむかっぷ)村の標高約1,000メートルに広がる滞在型リゾート。新千歳空港や札幌、帯広空港からはバスの直行便があり、窓の外の風景を楽しんでいると、あっという間に銀世界へと到着する。

 見渡すかぎり雪原が広がる敷地は、東京ドーム200個分以上と広大。そのなかにゲレンデやホテル、モール、屋内造波プール、露天風呂などが点在しているここは、リゾートというよりも、ひとつの街のような感覚だ。

 ホテルは、山の中腹に佇む「リゾナーレトマム」と、ゲレンデに近い「トマム ザ・タワー」の2つがある。

 よりラグジュアリーな旅にしたいこの旅では、全200室オールスイートの「リゾナーレトマム」をチョイス。

 1フロアにゲストルームが4部屋のみという贅沢な造りのホテルは、静かに冬のバカンスを過ごすにはぴったりの場所だ。

 100平方メートルを超えるゲストルームは、リビングとベッドルーム、そして雪景色を眺める展望ジェットバス、サウナ、ダブルシンクを完備したバスエリアが独立している。

 ここは雪のなかのオアシスそのもの。しばらくゲストルームにこもっていると、真冬の北海道にいることさえ、忘れてしまいそうになる。

 ゲストルームが別荘だとすれば、パブリックスペースは居心地のいいサロンのようなもの。

 なかでも、ライブラリーの「Books & Cafe」は、「リゾナーレトマム」のゲストだけが使えるくつろぎの空間だ。

 コーヒーを飲みながら、写真集や旅の本をパラパラとめくる時間は、昨日までの忙しい日常を忘れさせてくれる。

 雪原に太陽が沈んでも、まだまだ楽しみは終わらない。

 夜は「星野リゾート トマム」に冬の間(今期は2020年3月14日[土]までを予定)だけ出現する氷の街、「アイスヴィレッジ」へと繰り出そう。

 氷でできた教会や11棟のドームは、気温が下がった頃からコツコツと手作りし、完成したもの。

 こんなことができるのも、最低気温が氷点下30度を記録したこともあるトマムだからこそ。日没後の雪原に氷の街が浮かび上がる風景は、とても幻想的だ。

2020.02.22(土)
文=芹澤和美
撮影=鈴木七絵