パリコレ経験から得た表現に対する思い
――ヴォーカル役のmiwaさんの本職はミュージシャンですが、彼女のバックで演奏することは、かなりのプレッシャーだったのでは?
最初の頃、健太郎と祐希と3人で音を合わせて、「バンドらしくなってきたな」と思っても、miwaちゃんが入った途端に、みんな緊張してボロボロになるみたいな……(笑)。miwaちゃんは、会話のシーンを撮ってるときとか普段は優しいんですけれど、演奏シーンになると、目つきがまったく違う。だから、ヒヤヒヤしながら弾いていました。
――最後にどんな俳優を目指すかなど、将来の展望を教えてください。
いちばんは表現することをマルチにやりたいですし、そこはブレずにいたい。そして、もっともっとグローバルに竜星涼という名や存在を知ってもらえるようになりたいですし、作品との懸け橋のようにもなりたいですね。去年、モデルとしてパリコレのランウェイを歩いた経験は、とても刺激的だったので、そういう表現に対する思いはさらに強まったと思います。
竜星 涼(りゅうせい・りょう)
1993年3月24日生まれ。東京都出身。2010年、ドラマ「素直になれなくて」で俳優デビューし、13年に初主演を務めた「獣電戦隊キョウリュウジャー」で注目を浴びる。その後、『シマウマ』(16年)、『Bros.マックスマン』(17年)などで映画主演を務めている。『先生!』が秋公開予定。
『君と100回目の恋』
大学生の葵海(miwa)は、ライブの帰り道、事故にあってしまう。しかし、気づくと葵海は1週間前に戻っていた。動揺する葵海に、バンド仲間で幼なじみの陸(坂口健太郎)が、「秘密を教える。俺、時間を戻せる。運命を変えられた。」と告げる。想いが通じ合った二人は、周囲が羨むカップルとして幸せな日々を過ごすが、陸のタイムリープには重大な秘密が隠されていた――。
(C)2017「君と100回目の恋」製作委員会
2017年2月4日(土)より全国にて公開
http://kimi100.com/
くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2017.02.03(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵