4人組ボーカルグループGReeeeNの名曲誕生の秘話を映画化した青春ドラマ『キセキ ―あの日のソビト―』で、メンバーの一人・クニ役を演じた成田凌。「メンノン」モデルから俳優へ躍進を遂げる彼と、坂口健太郎との特殊な関係とは?

古着屋でバイト中にスカウト

――もともと俳優志望だったということですが、憧れの人や作品は?

 それが特にないんです。もともと、人前に出ることが好きで、学校のレク(リエーション)の時間に友だちとコントをしてみたり、文化祭でAKB48のダンスを踊ってみたりしていたんです。それが積み重なって、20歳ぐらいのときなんですが、スカウトしていただき、「表の世界に出てみよう」と思いました。

――ちなみに、学生時代の部活は?

 部活は中学、高校とずっとサッカーをやっていましたし、今でもときどきやっています。でも、中学のときに、県大会の決勝に急に出ることができなくなったりして、世の中そんなに甘くないということを痛感しましたね。

――スカウトされてから「役者をやりたいので、手助けしてもらっていいですか?」と発言し、「MEN'S NON-NO(以下、メンノン)」のオーディションを受けるまでの過程は?

 服が好きで、もともと客だった古着屋でバイトをしていたんですが、どこで話を聞きつけたか、今のマネージャーさんがお店にスカウトに来たんです。それを機に、いろいろ話を聞くことになり、事務所に入って、「メンノン」のモデルオーディションを受けることになりました。オーディションのときは、なんか強気のテンションだったんだと思います。俺を採ってみろ、ぐらいな……(笑)。今では作品の宣伝をさせていただいたり、本当に手助けしてくださって、とても有難く思っています。

2017.01.06(金)
文=くれい響
撮影=釜谷洋史
ヘアメイク=高草木 剛(ヴァニテ)
スタイリスト=伊藤省吾(sitor)