人気コミックを実写化した『ヒロイン失格』で桐谷美玲演じるはとり、山﨑賢人演じる利太とともに三角関係になる、弘光を演じた坂口健太郎。「MEN'S NON-NO」専属モデルとして、塩顔男子ブームの火付け役となり、出演作が今年6本公開と、日本映画界も注目の彼の魅力に迫る。

ほかの人と違うことをやりたい気持ち

――幼少時代に、坂口さんが持っていた将来の夢を教えてください。

 あまり詳しく覚えてないのですが、保育園のときの卒業アルバムには「忍者」と書いてありました。おじいちゃんの影響で、よく「水戸黄門」などの時代劇を観ていたことで、カッコいいと思っていたんだと思います。それ以降は、特に何になりたいとは思っていませんでした。

――その後、高校1年のときに、演技をしたい気持ちが芽生えてきたそうですが、そのきっかけは?

 小・中学校の頃はとにかく目立ちたがり屋。たとえば体育祭の応援団長のようなものに、行事があるたびに立候補していました。多分、ほかの人と違うことをやりたいという気持ちはどこかであったんだと思います。その後、高校生になったのを機に、いろいろな小説を読み始めて、それと同時に今まで観なかったタイプの映画、たとえば単館系の作品を観るようになって、役者という職業に憧れ始めました。そのときに観た『青い春』は、今でも大好きな作品ですね。でも、その頃はバレー(ボール)部に所属していたので、そこまで強く役者になりたいとは思っていませんでした。

2015.09.18(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵