自身も読者だった「MEN'S NON-NO」専属モデルに
――そして、「MEN'S NON-NO」専属モデルオーディションを受けられるわけですが、なぜ俳優ではなく、モデルだったのですか。
そのときは、どうやったら映画に出ることができるのか、お芝居ができるのか、といったノウハウや、事務所の入り方もまったく知らなかったんです。「MEN'S NON-NO」出身の俳優の方はとても活躍されていますし、僕自身も読者だったこともあって、軽い気持ちで応募してみたんです。
――その後、専属モデルとなり、塩顔男子ブームの火付け役に。14年には田辺誠一さん以来、20年ぶりに現役専属モデルとして単独表紙を飾る快挙を果たした坂口さんですが、そのときの心境は?
4年間ぐらい、ずっとモデルだけをやっていたわけですが、もちろんお芝居をやりたいという気持ちは最初からありました。でも、最初から役者をやりたいです、とは口に出さないようにしていました。僕がモデルになったばかりのとき、ハーフモデルが全盛で、ひと月に1回撮影に呼ばれたらいい方だったんです。だから、自分がモデルをやっているという感覚はなかったんですね。でも、ちょっとずつ出させてもらって、自分の名前が前に出るページが増えていったんです。それで事務所の方から「坂口、将来何やりたいの?」という話になったときに、初めて「お芝居をやりたい」と言えたことを覚えています。
2015.09.18(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵