いろんな人に響くイケメンを演じるのは難しい

――そして、ついに14年に映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビューを果たすわけですが、どんな気分でしたか?
この作品では僕の出番が多くなかったこともあって、撮影は1日だけでした。しかも、あまり映画の現場自体がどういうものか分かっていなかったので、アッという間で、とうとうお芝居の仕事ができた、という感覚はあんまりなかったです。その次に出演させていただいた『at Home』は撮影に参加した日も長く、お芝居をさせていただく機会も増えたこともあったので、そのような感覚を強く持つようになりました。でも、自分が役者になった、という感覚は、今もまだまだありません(笑)。
――人気コミックを映画化した『ヒロイン失格』ではヒロインと三角関係になる弘光役を演じたわけですが、人気キャラクターを演じることについてはいかがでしたか?
初めて、若いコたちが読む少女マンガが原作で、スゴいカッコいい男のコの役をやらせてもらったのですが、原作のファンの方が多いうえに、弘光のファンの方も多い。だから、なるべくそのイメージを壊したくないな、と思ってはいたんです。いろいろ調べてみたことで、弘光ってどこか軽かったり、チャラいイメージを持たれていることを知ったんですが、改めて原作を読んでみると、ずっと一途だし、あまり軽いイメージがなかったんです。賢いし、優しいからこそ、軽く見られがちなだけなので、そこを上手く演じてみようと思いました。ただ、イケメンの基準って、人それぞれじゃないですか(笑)。だから、いろんな人に響くイケメンを演じるのは難しいなと感じました。

- date
- writer
- staff
- 文=くれい響
 撮影=鈴木七絵
- category
 
               
            
 
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
               
               
               
               
                



 
                 
                 
                 
                 
                 
                