あの松坂桃李を輩出した「FINEBOYS」オーディションのグランプリを受賞。その松坂と菅田将暉のダブル主演作『キセキ ―あの日のソビト―』では映画デビュー作にして、主要キャストの一人にも選ばれた“原石”のフレッシュな魅力に迫る。

挫折からの転機として
オーディションに応募

――第12回「FINEBOYS専属モデルオーディション」グランプリに輝いた杉野さんですが、幼い頃の夢は?

 幼稚園の頃は、宇宙人になりたいと言っていたようです。理由はよく分かりませんが……(笑)。その後は警察官になるのが夢でした。小学校の高学年からバスケットボールを始めたので、それからはバスケット選手ですね。でも、どこかで「なれないんだろうなぁ」とも思っていました。

――それではオーディションを受けた理由は?

 高校に入ってから、建築家になりたいと思い始め、理系の大学に進もうと思っていたんですが、たまたま受けた文系の大学しか入れず、どこかでモヤモヤしていました。そこで、何かの転機になればいいと思い、憧れだった松坂(桃李)さんのデビューのきっかけでもあった「FINEBOYS」のオーディションを受けたんです。

――グランプリに輝いたときの率直な感想は?

 驚きとともに、先のことがまったく見えず、「ヤバい、どうしよう!」という気持ちでいっぱいでした。でも、キラキラしている俳優さんの仕事にはどこか憧れがあったので、どうなるか分からないけれど、やれるならやってみたいと覚悟を決めました。

2017.01.20(金)
文=くれい響
撮影=釜谷洋史
ヘアメイク=清水深優
スタイリスト=伊藤省吾(sitor)