今回は番外篇。本コラム編集担当Uが、筆者である古川音さんの主催するツアーで出合った、おいしい「もやし」の話をお届けします。とある日、古川さんから高めのテンションで1本のメールをいただきました。

「今年の“ごはんの会ツアー”は、マレーシアの食都イポーです! イポー名物といえば“もやし”。一緒においしいもやしを食べに行きましょう!!!!」

都内のスーパーで購入したもやしは1袋38円。「もやしっ子」という言葉は、ひょろひょろと背が高くて色白の子どもを指し、ほめ言葉としては使われない。

 ごはんの会ツアーというのは、古川さんが年に一度主催しているツアー旅行。マレーシアの美味しいごはんを、彼女自身が案内してくれるという内容で、1日3食、朝から全力で食べ続けるというフードファイターが集う旅。昨年開催された、コタキナバルのおいしいマレーシアごはんを巡るツアーがあまりに楽しかったので、今年も参加したいなーと思っていたところ、上記のようなメールが届いたわけですが……。

「も、もやしですか!?」

 というのが、私の第一声。もやしって、アレですよね? ひょろっと細長くて、成分のほとんどが水分。カロリーが低いからたくさん食べても大丈夫ということでダイエットの味方、「かさ増し野菜」の代表格。しかもリーズナブルなので節約食材としても大活躍……スーパーで1袋38円くらい(特売日には18円!)で売ってる、アレですよね?

左:白い建物はイポーの駅舎。
右:ダウンタウンエリアの風景。

 マレーシアのイポーは、首都クアラルンプールから電車で2時間半ほどの田舎町。日本から行くには空路7.5時間+陸路2.5時間、合計10時間の旅路! それだけの時間をかけてまで(もちろんお金もかかる!)、目指す価値のあるもやしって一体!? 半信半疑ながらも、行って来ました。10時間かけて、もやしを食べにイポーへ!

右側がイポーで生まれ育ったガイドの頼建忠(ライ キン チョン)さん。古川音さん、ドライバーのYusli(ユスリ)さんとともにいざ、イポーへ!

2016.11.13(日)
文・撮影=CREA WEB編集室