◆あずきごはん
梅雨のむくみ対策として人気のあずき茶ですが、あずきの旨みをまるごと味わえるあずきごはんも日常に取り入れやすくておすすめです。
薬膳では、あずきは「赤小豆(せきしょうず)」と呼ばれ、体にたまりやすい余分な水分を体の外に排出する力があるとされています。湿気が多いこの季節は、なんとなく体が重かったり、疲れやすく感じたりすることも。そんなときは、いつものご飯にあずきを加えて、内側からスッキリ整えるケアをしてみませんか。
あずきの自然な風味がほのかに広がるご飯は、噛み締めるほどに素材の味わいがじんわりと感じられる仕上がりです。シンプルな材料で手軽に作れて、日々の食卓にもすっと馴染みやすいことも魅力です。
●材料(4人前)
・あずき:60g
・うるち米:2合
●作り方
(1)あずきは水洗いしてから鍋に水と共に入れます。弱火で1時間ほどゆっくり茹でます。
(2)あずきが柔らかくなるまで水を何度か足しながら茹でましょう。
(3)ちょうど良い固さになったら、ザルに引き上げます。
茹で汁も使うのでとっておきましょう。
(4)うるち米は洗って汚れを落とし、ザルで水気を切った後、あずきの茹で汁を加えます。
2合分の水分量になるまで不足分の水を入れます。
(5)水分を入れたら、(3)のあずきを入れます。
(6)蓋を閉じて強火で加熱します。沸騰したら弱火で15分加熱し、炊き上がったら全体をよく混ぜます。
※炊飯器でも同じように炊くことができます。
(7)茶碗に盛り付けて完成です。
今日からできる、夏に向けた体づくり
食べるたびに体がちょっと軽くなる。そんな薬膳ごはんがあると、梅雨の毎日も少し心強くなりますよ。薬膳の考え方では、湿気がたまりやすいこの時期こそ、食事で体の巡りを良くして、余分な水分をため込まないことが大切とされています。特別なことをしなくても、いつものご飯をちょっと意識するだけで、体のリズムも変わっていきます。
今回ご紹介したレシピは、むくみや重だるさをやわらげてくれるものばかり。どれも手に入りやすい食材を使い、頑張りすぎずに続けられる工夫を込めました。朝の足取りが軽く感じられたり、夕方のむくみがいつもより楽だったり。そんなちょっとした変化が、気持ちを自然と前向きにしてくれます。
季節の不調に振り回されず、自分のペースで心地よく過ごせるように。ご飯の力を味方にして、元気な夏を迎える準備を始めていきましょう。
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Column
さとうあいの薬膳レシピ
季節の変わり目や、疲れなどからくる体調の変化に薬膳料理はいかがでしょう。
身近な食材を使った薬膳料理を、料理家のさとうあいさんが教えてくれます。
難しい準備は不要! 簡単でおいしいレシピの数々に体も喜ぶはず。

